君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

ややエッセイ

妄想の夜はふけて

なにしろ眠れないの。 運動不足のせい、ぜったいそう。って思ってたのにジョギング、プラス、プールで泳いだって眠れない。何か裏切られた気持ち。 心配ごとは、掘ればばかみたいに出てくる。でもメンタルの問題で眠れないってほど、繊細なつくりじゃないか…

アイドル一筋だった彼女が、ファンを辞めた理由

ミカちゃんとはTwitterで知り合った。彼女はあるK-POPグループの古参ファンで、わたしはぺーぺーだった。 ミカちゃんのタイムラインは感じがよくて、愛に溢れている。数千人のフォロワーがいるにもかかわらず、えらぶったところがないのもすごい(わたしだっ…

1ミリも興味ないくせに

素敵と思うブログのライフスタイルを丸パクするという悪癖が、あった。10年以上前の話だ。 男女問わず「これは」と思うブログを見つけると、最初のエントリからねとねと読み、同じものを買い、なじみの店に通った。 ほんとうは「昨日、あのお店に行ってきま…

反芻動物 in ライブ

ライブに、行った。 わたしごときが、おそれおおくも、関係者席で拝観した。 だのに、ライブ中、テンションは1ミリも上がらなかった。 たしかに、まわりが気になってしかたなかった。関係者エリアにすわっておられる方々は、微動だにしない。悪目立ちしない…

死んでも行きたいライブに行けなかった

10年以上前、死んでも行きたいライブがあった。 あるロックバンドの全国ツアーで、チケットは数秒でソールドアウト。もちろん全敗したわたしは、追加公演の東京ドームにすべてをかけていた。 あとにも先にも、これほど参戦を渇望したライブはない。喉から手…

もう恋なんてしない 〜あばたは花びら編

なぜ、彼でなければならないんだろう。 半年ほど前、あるK-POPグループのひとりに目を奪われてから、ときどき考える。 夫には「よくいるK-POP顔」といわれる。 そしてブログに画像を貼っつけでもした日には、こういわれちゃうだろう。 「ああ、K-POPにいそう…

まばゆいふたり、あるいはノンフィクション・バレーボール漫画

幼なじみで親友。それだけでもレアですが、どちらもイケメン&高身長、おまけにピュア&ピュアとなると、もはや漫画です。 そんな「ノンフィクションでバレーボール漫画が成立しそう」なイケメンコンビの話を、きょうは聞いてもらいたいなと思います。 * *…

地上2メートルの低空飛行

「バイクの免許を持ってる」ただそう自慢したいためだけに、十数年前、二輪免許をとった。 バイクの免許をとる、と人に話すと、まずもって理由を聞かれ、そのたびに「モテたいから」と答えた。 わたしは非力で、体もちいさい。そんなのがバイクの免許をとっ…

最初で最後のテレビ出演 〜タレントのすごさを知った日

テレビに出演したことがある。 といっても、二十年ちかく前の深夜帯ミニ番組で、その番組が存在したこと自体、だれの記憶にも残っていないと思う。 そんなミニ番組でも、企画から台本、撮影、編集まで、一本の番組にたいへんな労力が支払われている。見ると…

ドームのあっち側にいる彼と、こっち側にいるわたし

いろいろなことが重なって、いつにも増して情緒がおかしい。しんどいです、毎日。 そんなものだから、忘れられない思い出をひとつ……他人に起こった良きことなんかおもしろくもなんともないのは重々承知のうえで、書きたいと思います。 * * * 7年ほど前、…

妹の彼氏と風呂に入っただけなのに

お風呂ためたから入りなよ。妹の言葉に、わたしは妹の彼氏に目をやった。 「先に入っていい?」サトはもちろんどうぞと言った。 サトは明るい色の髪とぼろぼろの手のひらを持つ、美容師の卵だ。サトも、パティシエの卵である妹も、一人前になるために早朝か…

いつか街ですれ違ったら、お前だってわかる?

その夜、わたしは現実逃避を必要としていた。 翌日から一週間、仕事で強いストレスにさらされる。それはしょうがない。避けようがない。だけどそのためにいま気分が沈むのは納得いかなかった。 シャワーを浴びてよそゆきのワンピースに着替え、キャンドルを…

「描きたい」以外に、なにも必要なかった

十数年前、銀座のギャラリーで開催された『高田明美原画展』へ行ったとき、先生ご本人とお話する機会にめぐまれた。 ギャラリーに足を踏み入れたとき、壁に飾られた原画よりも、中央の小さなテーブルに立つ女性に目が吸いよせられた。先生と気づくのに、少し…

野明になりたかった

入学初日から、うしろの席の女の子が気になっていた。 おとなっぽくて、頭のよさそうな (実際に頭脳明晰で、のちに副生徒会長となる)、よその小学校の女の子。 話してみたい。でも話すきっかけがなくて、プリントを回すときにコンマ2秒、目を合わせるくらい…

名前を呼べないひと

名前を呼べないひとがいる。 あるバンドのボーカルで、私は20年来のファンだ。 この20年ずっと、彼の名前を呼べないでいる。「○○のボーカル」、そうとしか呼べない。 彼の歌を聴きすぎて、ミトコンドリアにも刻まれてしまった。顕微鏡でのぞいたら、一部には…

幸せなんて、わかんない

その日は少しナーバスな気分だった。 そんな時は決まってろくなことを考えない。エレベーターを待っている間、ふと「私にとって幸せってなんだろう?」なんて脈絡のない問いがうかんだ。 幸せ。 「幸せ」の感覚を味わってみたくて、いろんなことをためした。…

19回目のエイプリルフール

白いテーブルランナーの上で、彼のスマートフォンがまた息を吹き返す。 向かいにすわっている彼が、当たり前みたいにスマートフォンに手をのばす。顔をしかめ、指先で手早くメッセージを入力する。どう鍛えればそんなに素早く指が動かせるんだろうと思う。ス…

ダークでメロウな彼女、その小さな棘

折にふれて訪れるブログがある。 更新頻度は極端に低い。一年に数回。一年で二回、なんて年もある。それでも、年にいちどは必ず更新される。私は生きている、と何かに向かって証明するように。 運営者は年上の女性で、中国のある俳優に恋をしている。 中国人…

もう一度アルバムを聴けた日

大失敗しちゃったってエントリを書いた。 めちゃくちゃ落ち込んだし、今も落ち込んでるけど、ひとつだけいいことがあった。 十年以上聴けなくなっていたアルバムを、もう一度聴けたのである。 * * * 20代前半、私はどちらかといえばロックに傾倒していた…