君は世界に一人だけ
お風呂ためたから入りなよ。妹の言葉に、わたしは妹の彼氏に目をやった。 「先に入っていい?」サトはもちろんどうぞと言った。 サトは明るい色の髪とぼろぼろの手のひらを持つ、美容師の卵だ。サトも、パティシエの卵である妹も、一人前になるために早朝か…
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