君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

はかない夢。

わたしがブログを書く理由」がテーマの、はてなブログのアンソロジー本に先日のエントリが掲載されました。

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アンソロジー本が無料配布される「文学フリマ東京37」には、あいにく参列かなわず。

できることなら、いの一番に馳せ参じ、はてなスタッフの方々にもみ手をしたかった。くやしがるわたしのかわりに、金色の髪をした夫が会場へ行ってくれました。

 

夫が会場に到着したのは、午前11時。すでに、長い列がぞろぞろと移動している最中でした。

誘導にしたがって最後尾に並び、夫は何も考えず前についていきました。並んでいる人は皆、スーツケースを引っぱっている。自分は、手ぶら。「みんなたくさん買うんだなあ」なんてのんきに感心していたら、入場寸前に出展者用の列と知ったのでした。

ふたたび会場へ向かったのは午後2時。文学フリマ本の配布はすでに終了していました。夫がスタッフの方に事情を話すと、掲載者用に在庫を取り分けてあるとのことで、無事に入手とあいなりました。

夫はこのブログを知りません。自分の妻はどうやらブログを書いているらしい、通っていた保育園だか小学校だかの名前をペンネームにしているらしい、というぼんやりした情報のみ。わたしの駄文なぞ一度も読んだことはありません。

というか、100%絶対に夫は読まないという自信があるから、心おきなくこそこそとブログを書けるのであって、じつの知り合いには死んでも読まれたくない。みなさんはいかがですか。

このブログを知らない夫のことですから、誇張表現がいくらか含まれているかもしれません。それでも、スタッフの方がこのブログを買いかぶってくださっていたそうで、その話を聞いた日にはあやうく失禁するところでした。

そりゃ「あんたんとこのは、だめだね」なんて言いやしません、言いやしないと知りつつ、書くことは、頭の中の罵声とのたたかいでもありますから、買いかぶりだろうが何だろうが自分の書いたものが褒められると頭がこんぐらがって、夢見ごこちになってしまいます。このところ仕事がうまくゆかず自信喪失していたのも相まって、思いがけず失禁寸前。

わたしが思うほどには、わたしの文章はわるくないのかもしれない。いやそれどころか、すごくナイスなのかもしれない。夫から連絡を受けたあとすぐ、自分のブログにアクセス。夢見ごこちのまま過去のエントリをいそいそと読みましたら、ぜんぜんおもしろくなくて、びっくりしました。

読むんじゃなかった。はかない夢であることでした。


文学フリマ本」に掲載いただき光栄です。もはや思い残すことはございません。生まれ変わっても、またはてなでブログを書きたいと思います。
このたびは本当にありがとうございました。

テーマ制作もがんばります。