ブログの意味を見いだせなくなって、意気消沈して、ある本をキッカケに再燃したという話を書きました。
考えを整理するため、ブログに書いた内容をそっくり夫に話してみました。
話を黙って聞いていた夫は、まずこう言いました。
うん。その話聞くの、これで3、4回目だけどね。
びっくりしました。似たような悩みを話すのは、せめて2回目と思ってたから。
ショックを受けるわたしに、夫は意外なことを言いました。
「でもそれでいいんだよ。くり返していくんだと思う、ずっと」
どういうこと?
「たとえば曲を作るのだってさ、最初は楽しく作ってても、慣れてくると『こんなの意味ない』って、なんかしらんけど落ちこむじゃん?」
そうなの?
「うん。それから他のアーティストの楽曲を聴いたり、新しい技法を学んだりするうちに作曲熱が再燃して、また作りはじめる」
うん。
「で、しばらく楽しげに作ってると、また『なんだこれ……』つって落ちこむ。そのくり返しなんだよ。ものをつくるってさ」
そうか。すなおに納得しました。
ほんとうに好きなら、迷いや悩みなく力を発揮できるものだと、どこかで思いこんでいました。
でもだれだって、スロープをすいすいのぼるみたいにはいかない。
鎮火と再燃をくり返して、それでもかろうじて「のぼってる」と心のすみで信じるしかない。
もしそうなら、やっぱり、続けていくしかないのだなあ。
当たり前といえば当たり前、なんだけど、あらためてそう思いました。