君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

日曜日のこと

朝。マフィンを焼いて、コーヒーをいれる。気分よく日曜日をスタートするも、家事で午前がまるまるつぶれる。

昼。家事に疲れはてる。やる気も食欲もなく、残りもので適当にすます。このあたりからため息が増えはじめる。日曜日なのに、なんにも予定がないことに、はたと気づく。

休日を素敵な感じに過ごさないとだめなような気がするのは、これは現代病の一つだけど、それでもやっぱりだめな気がしてしまう。

素敵な感じっていうのは、お出かけのこと。ふだんは着ない服を着てふだんは行かない場所へ行くこと。そんなたぐいのお出かけを、そういえばずいぶん、してない。

だいたい外へ出ようにも、なにしろ暑い。こんなくそ暑い日に、みんないったいどこへ出かけていくんだろうと思う。

一歩も外に出たくない。けど、そうは言っても図書館の本を返さなくちゃいけない。しぶしぶ、自転車をえっちらえっちらこいでいく。国道は、あっちもこっちも車がぎっしり。みんなどこへ出かけていくのかなんて思ったけど、なるほど、車なんですね。車の中はとても涼しそう。

図書館の駐輪場は、8割がたが埋まっていた。なんだかちょっと、ほっとする。自分と同じような休日を過ごしている人が、結構いるのになぐさめられる気持ち。

きぜわしい性格なのと、他人がいるとそれだけで疲れてしまうから、どこへ行っても落ち着かない。残念ながら図書館も。ぱぱぱと選んですぐ帰る。そんな選びかたをするから、十冊借りて読みたい本が一冊もないという事態がおうおうにしておこる。

この日もそうで、どっさり持ち帰ったはいいものの、どれもはずれだった(レシピ本はあたり)。アンテナが折れとるんだろか。それとも身銭を切らんからこんなことになるのだろか。でもお金の問題というより(それもあるけど)、置く場所が、ほんとうにないのだよね。


夕方。くそ暑い日には、いいことが一つだけある。夕暮れがとてもきれいなこと。

ベランダに出て夕暮れをながめる。あんまりきれいだったので、戻ってワインを持ってくる。ワインを飲みながら夕暮れをながめる。風が強いけど、気にならない。夕暮れが夜中まで続いたらいいのにと思う。

お酒はずいぶん弱くなった。一杯飲んだだけで酔っぱらう(コスパがよくていい)。酔うと、頭の中がいよいよからっぽになる。からっぽになると、いろんなことがどうでもよくなる。素敵な休日も、折れたアンテナも。

雲のかたちやら空の色やらをぼーと見る。急に人恋しくなる。誰かと意味のないこと(雲のかたちに名前をつけたり好きってなんだろうね?みたいな話)をえんえんしゃべりたい気持ちにとてもなる。雲のかたちがどんどん変わっていく。夕日がしずしず沈んでいく。もう会えない友だちに会いたくなって、少し泣く。

夜。ジャッキー・チェンの映画を観る。悪者のかつらとひげが、仮装パーティののり。

すごく酔いました