君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

潜在意識の扉が開くのは |『神・時間術』著/樺沢紫苑

ちょっと、ショックだった。
ちょっとどころじゃないかもしれない。

寝る前の人間は「特別無条件同化暗示感受習性」という状態にあります。
寝る前に考えたことが、私たちの潜在意識の中に、そのまますっと入ってきやすい状態ということです。

「普段は閉じている潜在意識の扉が、寝る前の時間帯は開く」なんてこと、ご存じでしたか。
わたしはぜんぜん知りませんでした。

「人間は寝る前に考えた人間になる」という言葉は、心理学的には正しいのだそう。

そんなこととはつゆしらず、寝る前にしょうもないことばっか、考えてた。

『神・時間術』は、ド直球なタイトルどおり、時間術の決定版的な一冊です。

時間術に関する本はいくつも読んできましたが、それでも「そ、そーだったのか」とびっくりする発見がいくつもありました。

1. 脳を休める究極の休憩

癒しとは、「視覚」以外の感覚を活性化することです。

これだけでもぜひ覚えて帰ってください。目を使ったら、休憩になりません。

目をつぶるだけで、脳は休息モードに切り替わるそう。

目をつぶる目をつぶる目をつぶる目を。はい覚えた。

2. 夕方に集中力を取り戻す方法

午後3時を過ぎると、集中力も効率もがくっと低下します。

この夕方の時間に、1時間ほどの有酸素運動をすると、朝起きたときとほぼ同じ状態になるのだそう。

「それは言いすぎやろー」と、ためしてみたんです。
夕方にジョギングしてみたら、たしかにスッキリして、集中力がびっくりするくらい回復。まさにこれ起きたて。

とはいえ内勤の方は取り組めないですし、リモートワーカーでも小一時間ものあいだ反応できないのは、だいぶ気が引ける。

というわけで、効果は実感できたのだけれども、習慣化には至りませんでした。

3. 補完計画リフレッシュ術

休日に普段と同じことをすると、体も脳も余計に疲れます。
ですから、休日は普段しないことをするのが、体を休めることになり、脳を活性化させることになるのです。

これも覚えて帰ってほしいところ。有意義なる休日の過ごし方です。

デスクワーク中心のひとは、運動や芸術脳を刺激する。
人と会う仕事のひとは、ひとりで過ごす。

ふだんとは「真逆」のことをするのが、こつ。

意識を変えるのはきついものがあります。歯を食いしばって、ともかく「真逆」に休日を過ごしていると、たしかに、気分は晴れる。

でもなんか、あんまりに「人間の仕様どおり」みたいで、くやしいけど。

というわけで、週末のどちらかは、不承不承ながら出かけるようになりました。

この一点だけでも、本を読んでよかった。でなきゃ古本まつりにも、モータースポーツジャパンにも森林公園にも図書館にも、ぜったいに行かなかったと思うから。

 

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本を読んでいて、はっとさせられる言葉がありました。

私は「健康」はとても大切なものだと知っているので、命がけで運動時間を確保しています。

「命がけ」。

これほどの気迫をもって、良い習慣は守るべきだよな、とおもいました。

エビデンスとか、そんなんじゃなくて、「わたしじしんが良いと実感すること」をきちんきちんとやっていく。

命がけ、って、人生のうちで何回使ったろう。寒くなって、朝に走るのがいやでしょうがないとか、言ってる場合じゃなかった。反省しきりです。