君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

よく晴れた休日の夕方に

よく晴れた休日の夕方には、冷えた白ワインが飲みたくなります。

飲みたくなるだけで実際には飲まないから、なんとなく、人生の豊かな面を味わっていないような、ときどきそんな気持ちになります。だったら飲めばって話なんだけど、そもそもワインが冷蔵庫にないのだよね。

昔にくらべると、お酒を飲む量はものすごく減りました。アルコールは不幸の先送り、と何かで読んだ記憶があります。飲まないですむなら飲まないに越したことはもちろんないわけで、ちょっぴり気分をまぎらすために残高をへらして内臓をいじめるなんてどうかしてる、まともに考えたら。

20代30代の頃は、酒を飲んでるのか酒にわたしが飲まれてるのかってなぐあいで、果てしなく飲んでました。病気を得てからもお酒だけはやめられなくて、量をへらしてびくつきながら、それでも飲んで体調崩すというサイクル。

お酒を飲まないと何もかもがうすっぺらでさみしくて、飲みさえすれば感情がブーストされて自分の感受しているあれこれが無敵に思えたりどうでもいいことで笑えたりして、酒なしでなんてとてもとても。アル中みたいだけど、その入口までは行ってたかもしれません。

翌朝までアルコールが残るようになったのは、40歳を超えてからでしょうか。
年齢とともにアルコール分解能力が落ちたのか、酒量をへらして耐性が弱まったのか、翌朝の体の重さだるさはいかんともしがたく、そんなんに金を使うんてあほらしない? と酒類の貯蔵をようやっとやめました。

貯蔵がなければ、飲まないんですよね。矢も楯もたまらずコンビニに走っていって、まではしない。

だから冷えた白ワインが飲みたいと思っても、思うだけ。さかさに吊るしたワイングラスにはうっすら埃。なんだかね、どっちが正しいのか、や、正しいとかまちがいとかじゃなくて、自分にとってどちらがよりよいのか、何回考えてもわからない。

 

そんなだったのに、こないだ、ものすっごい飲みたくなったんです。冷蔵庫をあさったら白ワインが一本出てきて、これがもう脳天ひっくりかえるくらい、おいしかった。わ、わ、ワインてこんなうまかったんか! って、ひれふす勢い。

アルコールのもたらす無敵感幸福感、そりゃそうよね、だからこそ人類は酒瓶を手放さなかったのだし。翌朝にだるくなるだけで、まるでなんの意味もない液体なんだったら、何千年も受けつがれるわけ、ないものね。

受けつがれてきた遺伝子の欲求にしたがって、翌日、白ワインをたんまり買いこみました。ゴールデンウイークは夕方から飲んで、無敵感幸福感にひたる予定です (ほかにやることもないし。とほほ)。

きらきらがうれしくて撮りました。飲むときキャンドルつけると無敵感がまします

 

今週のお題「何して遊ぶ?」