ビジネス本。とりわけ、時間術や習慣改善。
そういった本を読むのがすきで、つい手にとってしまいます。
2年ほど前まで、それらの本をはんぶん依存的に読んでいました。
読むと、自分が「よりよく」なった気分を味わえるから。ちょっと、変われた気がするから。
でも、そんな気分になるのは一瞬で、寝て起きたらもとどおり。
で、また次の本に手を出す。
何冊読んでも、どんなに強い感銘をうけても、わたしじしんは、なんにも変わらない。
長いこと、そのくり返しでした。
あまりの変われなさに落胆して、読まなくなった時期もあります。
でも心が弱ると(たいてい弱ってるんだけど)、またふらふらとビジネス本の棚にすいよせられる。一種の病です。
そんなわけで、いまもあいかわらず読みつづけています。
以前と違うのは、「これは」と思う習慣があれば、ためすようになったこと。
その点についてだけは、ちょっぴし成長できたかもしれません。
時間術や習慣本って、おおすじはわりと似かよっているんですよね。
早起きしましょう、運動習慣を身につけましょう、メモをとりましょう、アウトプット前提のインプットをしましょう……
そのような「ビジネス本あるある」も、いまの習慣を客観的にふりかえる機会になっています。
本のすすめる習慣を実践できていると、純粋にうれしい。
間違ってないんだ、このままがんばるんでいいんだ、と安心する。
よき習慣を身につけたつもりでも、具体的に自分が成長している感覚が得られずに「どうして成長できないんだろう」と落ちこむときがあります。
メンターやコーチがいるわけじゃないから、何をどうすれば正しい努力といえるのか、わからない。なにもかもが手さぐりで、「ぜんぶ、間違ってるんじゃないか」と不安になる。
だからときどき本を読んで、「このままがんばるんでいいんだ」と確認したり、背すじをのばしたり、はげまされたりすることが、わたしにはすごく大事なのです。
だれにでも、はげましは必要です。そんなに強くはできてないから。
意識したことはなかったけど、はげましてもらいたいとき、いまのままでいいか不安になったときに、ビジネス本を手に取っていたようです。
いつか、そんな本なしに「あたしはあたしのやりかたを信じてるんで。だって正解なんて、ないじゃないですか?」ってクールに言おうと思います。誰に?
勉強になった本はブログで共有したいと思いつつ、なかなか書けず……。精神的なハードルが、なんか、高くて。(いかがでしょう、ブログ書きのみなさま)
考えすぎてやめちゃうくらいなら、ぶかっこうでもやってみるほうに振り切りたいといつも思うのに、できない。
変わらなくていい、って考えかたもあるけど、やっぱり、変わりたいと思うのはこれ、一種の病なのかしら。