君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

みんなで幸せになろうよ

わたしの応援するレーシングドライバーが、SNSで謝罪した。

ゴール目前で追い抜かれた一件の、謝罪投稿だった。

傷をえぐるようなその謝罪文を読んで、つらいような、苦しいような気持ちになった。
自分が許せないとはいえ、どうしてそんな苦しい投稿をしなければならないんだろう。

F1なんか見ていると、ドライバーは原則的に自分のミスを認めない。認めないこともないけど、しぶしぶというか、積極的には認めない。たいていマシンとかタイヤとか敵の挙動とかのせいにする(関係ないけどF1マシンに乗る日本人はみんな圧倒的に強気で、チームからの指示に「おい、おちょくってんのか」と無線でキレたりする)。

F1によく見られる言いわけを、かのレーシングドライバーはいっさいしなかった。

たしかに、日本人の精神からすると「言いわけはまかりならん。潔くミスを認めるべき」が正しいのかもしれない。彼の投稿は、日本人的あるべき姿なのかもしれない。

だけどみんなミスをする。レーシングドライバーだろうが何だろうが、絶対にミスは起こる。何なら連続でミスって死にたくなったりする。

そんなとき、言い分を聞いてもらうだけでどれほど救われるだろう。

そう思うから、言いわけのない、自分の傷をえぐるような投稿を読むと、わたしまでがえぐられた気持ちになる。まかりならん感が迫ってきて、落ちこむ。

ミスをすると、怒られる。ミスをせずにこなした案件はひとつも褒められないのに。そんなの社会人として当たり前かもしれない。わたしが幼稚なのかもしれない。でもそうしたことが続くと、少しずつ元気がなくなる。

褒められるより、怒られたり謝ったりすることのほうが断然多くて、人生って、つらいですね。

「みんなで幸せになろうよ」と言ったのは、漫画パトレイバー後藤隊長だったか。
言い分を聞いてもらえるだけで、人ってけっこう回復する。そうでなくても人生はつらいんだから、せめて言い分を聞きあって、ほんのちょっとでも幸せになれたらいいのに。

 

りんご煮のせパンケーキ。作るのめっちゃ時間かかるのに食べるのは一瞬。幸せ気分も一瞬