君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

火ぃついちゃう。| 田中圭ファンミーティング2024@豊洲PIT

「目が合いたまえ」という願いは、前席だけの特権。だから、前席でないライブで目がうんたらなんて、ふつうは考えない。

期待しなければ、失望しない(©スパイダーマン)から。

そうして期待せず観ていたら、客席に降りてきたケイタナカ氏が、会場を歩きまわるという事態が発生した。

火ぃついちゃう

期待なんかぜんぜんしてなかったのに、相手がすぐそばに来ると思うと、自分でもびっくりするくらいドキドキして、手が震えた。

ふだん、人間みたいな顔をして生きていても、反応は猿となんら変わらない。手汗がすごい。背汗も。目を合わせたい欲望が、腹をつきやぶって出てきそう。

そんなの、そりゃ火ぃついちゃうでしょ! (©黒澤武蔵)

うすうす勘づいてると思うけど、目なんか合わなかった。

合わなかったっていうか、直前でくるっと背中になった。で、そのまま行っちゃった。

中途半端に上げていた両手を、わたしはおろした。さみしいとかむなしいというより、恥ずかしかった。

期待した自分がダサくて、恥ずかしくて、そっか、こういう時、人は恥ずかしくなるんだな、とか考えて、気分をまぎらした(まぎれない)。

ラクルは起きなかった。ミラクルを起こせなかったのは、徳を積まなかったからか。換気扇のフィルターが茶色くなってるのに見て見ぬふりをしてたからか。こんなことになるなら、ちゃんとフィルターを替えとけばよかった。

「いやあんた、現実はそんなもんやで」って思うよね。わたしもそう思う。でもね、同日に2公演行って、2回とも完全に目が合わなかったってのがミソなのです。

2回目、どうせ無理やろなって諦めつつ、でも近づいてきたら、どうしたって期待しちゃうじゃん。火ぃついちゃうじゃん。

で、背中を見送っておしまい。はかない夢だったです。

圧倒的なゆるさ

そんなわけで、田中圭くんのファンミーティングに行ってまいりました。

ファンミツアーは豊洲PITを皮切りに、宮城 (SENDAI GIGS)、大阪 (Zepp Osaka Bayside)、横浜 (KT Zepp Yokohama) をめぐる4都市10公演。さすがの人気っぷりでございます。

ファンミといっても、イベントタイトル「たなかけい ファンミーティング2024 ゆる~っとチャージ。」が示すとおり、他の追随を許さない、圧倒的なゆるさでありました。

こんなにゆるくてええんか、もうちょい企画ぽいことやろうや、と思わんでもなかったけど、かつ徹底的に目は合わんかったけど、でも終わってみると、不思議と楽しかった記憶しか残ってなくて、われながら現金なことです。

とはいえ、レポートを書けるほどには覚えておらず(なんでもすぐに忘れてしまうのです)…。
ファンミから4日経ったいま、心に残っているエピソードを書き出してみます。

7/6 (ファンミ2日目) 昼の部

  • グラビア撮影中にふざけるのは、「かっこいい」を続けると疲れるから。
  • ふざけかたはカメラマンによって変える。ふざけると、カメラマンは無言でカメラをすっとおろす。
  • 舞台の稽古で演出からコメントが入ると、まずマックスに振り切って演じる。少しずつ足していくほうがむずかしいから。
  • 客席の通路を歩きながら「誰かケータイ鳴ってるよ~」と鳴っている着信音を口ずさむ。
  • 本編終了時の挨拶がビジュアルバンドのボーカル風。あるいは秋人役の秋人風。
  • サプライズのつもりがバレバレの持ち曲『会いたいよ』で再登場(喉が回復していないため、高音きびしめ)。
  • スタンドマイクを置いたと思ったら袖に引っこみ、おどおど出てきてマイクの前で「僕の名前はジョン・ケイン」などと突然言いだす(舞台「メディスン」の台詞)。
  • ライブは秦基博ひまわりの約束』。直前にジョンをやったためジョンの緊張が残り、声が震えた。こういうことはめずらしい、との由。

7/6 (ファンミ2日目) 夜の部

  • 菅田将暉『虹』の冒頭を、ジョンバージョンで歌う。「ああ~」と頭をかかえて崩れ落ちる。

以上です。
なお夜の部は、パロディのインパクトがあまりにも衝撃で、ほかの記憶がみんな消えました。ご理解ください。

生歌

54公演もの舞台直後だったためか、歌は1公演につき2曲でした。うち1曲は持ち歌の『会いたいよ』、もう1曲は会場ごとに変更するそう。

それにしても歌ってる姿が、やたらにかわいかった。
身ぶり手ぶり、首すじに浮きたつ太い血管すら。

あんまり練習ができなかったのか、ピッチの甘い箇所が。そんなときは「ああっ(汗)」という感じで目がぱっと見開かれたりして、衝撃的にかわいかった。

喉はつらそうだったけど、それでもすてきな歌声だったです。一夜限りの武道館、待ってます。

 

* * *

 

全身にラメをまぶしつけてるのか、照明に細工がなされているのか、39歳のケイタナカ氏は終始キラキラしておられました。

せっせと双眼鏡でのぞくたび、バナナを見つけた猿みたいにうれしい気持ちになりました。

いつかは目が合いたい。これから換気扇のフィルターは、きちんと替えます。

 

 

 

ところで今日、7/10は田中圭くんの40歳のお誕生日です。

ご健勝と、さらなるご発展をお祈り申し上げます。

圭くんの野望が、ぜんぶ叶いますように。