君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

ひとりよがり

「ひとりよがり」という文字を見ると、どきっとする。

ひとりよがりな性格を自認しているし、ということは、書くものにだってにじみ出ているはずで、ほんま下の下、しょーもな、と地面にのの字を書いて過ごす毎日です。

個人的なブログやSNSの主体は「わたし」だから、どうしたって主観的な文章になる。
何を書いたところでクビになるわけじゃなし、誰に迷惑をかけるでもない。ライティング経験のない素人 (わたし) が、ひとりよがりにおちいってしまうには絶好の環境、というわけであります。

怖いのは、楽しみながらえいえいと書いたものが、どういう経路をたどってか「ひとりよがり化」すること。

もっと怖いのは、書いたものが「ひとりよがり化」したのに気づけないこと。

ひとりよがりなものを書きたい人はいないし、読みたい人もいない。ようするにだれも幸せになれんやないの、どうすんの、どうしよう。

ところで「ひとりよがり」ってなんですの。

他人の意見を無視して、自分だけでよいと思い込んでいること。
Weblio辞書

よくわからない。「ひとりよがり 例文」と検索しても、なるほどと思うひとりよがり文章は見つからなかった。

どんな文章がひとりよがりと判定されるのか、わかるようでわからない。
ひとりよがりな文章ってどういうのだと思う、と夫に訊くと、「謙虚さのない文章……?」との答え。ふたりで話し合っても、結局よくわからなかった。

思うに、ひとりよがりか否かについて、これという絶対的な判断基準がないのだ。

文章が部屋だとしたら、ひとりよがりは「干した下着がぶら下がってる」部屋なのだと思う。本人は「これがわたしなの」って自分をさらけ出しているつもり、でもそこに来た人は居心地が悪い。

ひとりよがりかどうか、書いた瞬間にはわからない。何日か、もしかしたら何年も経たないとわからないかもしれない。

わたしも調子に乗ってあれこれいらんことを書いてしまうから、反省しきりです。書くって楽しいけど、それだけじゃないね。

 

「楽しいと楽は違う」って言ったのは、そうよ甲本ヒロト

「楽しいと楽は違う。楽しいことがしたいんだったら楽はしちゃダメだと思うよ。楽しようと思ったら、楽しいことはあきらめなきゃダメだね」

書かないとうまくならないし、うまくなるには書くしかない。勇気がくじけて、書くのをやめてしまったら元も子もない。書き続けることが大事だもの。

楽しいことがしたい、ひとりよがりとかじゃなくて、そういうんじゃなくて。