堂々と言うのは気が引けるのですが、このごろはK-POPばっか聴いております。
10年ぶりにK-POP男子をまともに見て、心底おどろいたことがみっつあります。
ひとつはくちびる。
男の子の濃ゆいメイクはまったく気にならないのだけど、じゃあ何が気になるかって、リップメイクです。
今じゃふつうにリップメイク、するのねと。それも色味をおさえた控えめなの、じゃなく、むしろ発色のいい赤いリップ。
何におどろくかって、彼らがふつうに似合っちゃうのが、ワンダー。
プロの手にかかれば、マッチョ寄りな男の子のリップメイクだって素敵に見える。これはちょっとした衝撃だったです。
ふたつめは毛。
むだ毛がね、ないのです。わき毛からすね毛まで、つるつる。
昔は生えてたはず……と10年前のライブ映像を確認したら、生えてましたです。それはもうびっしりと。
K-POPのジェンダーに対する価値観が、いつの間にかこれほど変化していたとは。
みっつめは音楽番組によるウィンウィンな動画配信。
韓国の音楽番組は放映後、ステージパフォーマンス動画をYouTubeに速攻でアップしてくれます。
だけじゃなく、各メンバーを追尾した固定カメラの動画を同時配信するという、衝撃のおおばんぶるまいっぷり。
海外ファンはありがたや! だし、配信した局には収益が発生する。
K-POPの戦略とか柔軟さを目の当たりにすると、素直に「なるほどなあ、すげえなあ」と感心してしまいます。
(個別動画の配信によって、メンバー間の人気格差があきらかになるという残酷な面もありますけれど)
10年も経てば、なんでも様変わりします。
だけどK-POPで感じる変化ほどには、自分の中身はなにも変わっていなくて、いつまでも子どもっぽい、何十年経っても14の田舎娘のまんまだ……と気づいてぼんやりします。
ところでむだ毛は永久脱毛なんでしょうか。いちいち剃ってるのかな。
むだ毛を真剣に剃る男のひとを想像すると、なぜかちょっといとおしい気持ちになります。