君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

リモートワークで運動不足だから、K-POPを全力で踊ってみた

(最初におことわりしておくと、動画はございません。ご安心ください)

今月からの転職を機に、念願のフルリモートワークとなりました。

毎日うれしいうれしいなのですが、いかんともしがたい問題がひとつ。

そう、運動不足です。

夜に走ったり、仕事の合間にちょこっと運動したりはするものの、ぜんぜん足りてない。このままでは、近い将来に寝たきりとなってしまいます。

そんなわけで、まずは「ラジオで音楽が流れたら、すかさず踊る」のをはじめてみました。

K-POPの振り付けを覚えればいいじゃない」

踊るといっても、手足をめちゃくちゃに動かすばかりの、死に際のごきぶりみたいなやつです。

そんなのでも、一曲を通してやると息切れします。これがポイントで、とにかく息切れすれば運動と信じているものですから、めちゃくちゃにやります。どうせだれも見てないし。

これはいいアイデアだとしばらく続けていたのですが、飽きてくるんですよね。ワンパターンというか、なんせごきぶりなんで。

もっとすてきな感じで踊るにはどうすればいいかを考えて、ある結論に達しました。
「そうだ、K-POPの振り付けを覚えればいいじゃないか」と。

けっして気安く考えていたわけではないのですが、振り付けを覚えるつもりでYouTubeを見ると、超ウルトラ難解なんですよね、K-POPって。

しかも動きがめちゃくちゃ速い。動きを表現するマンガの線みたい、ほんとに。

だからって放り出すのはかっこわるい。やるときめたからにはやるのが信条です。

そのようなわけで、どうでもいい個人的な特訓がはじまったのでした。

「ぜったいむり」が「いけるかも」に

まずは振り付けを理解しなければ話になりません。動画をいやというほど見て、紙に書いていきます。

YouTubeはコマ送りができないから、これには苦労しました。そのうえ右左逆となると、わけがわからない。

めげそうになりながら、毎夜少しずつ分解していきました。

するとふしぎなもので、超ウルトラ難解な振り付けも、くり返し見ているうちにだんだんとわかってくるんですよね。

覚えにくい振りに独自の名称をつける (荷物を持って、カニカニ、ちっちゃいカニ) ことによって、理解がすすむという発見もありました。

「ぜったいむり」が、「もしかしたらいけるかも」に変わる。

一コマずつの「できた」が、いつのまにか、通しで踊れるようになる。踊れた瞬間のよろこびと爽快感は、はじめて知る種類のものでした。

自分を楽しませるって、こういうこと

特訓のおかげで、首はほとんどムチ打ち状態。でもおもしろいことに、毎日やってると痛みは消えていきました。

人体のふしぎ。首って筋肉がつくんですねえ (そりゃそうか)。

ラストに向けて激しさを増す振り付けのままに頭を振り乱して踊っていると、巫女的なというか、自分が自分でなくなるみたいな快感があります。

満を持して夫の前で踊ると、「すっげええ!」と拍手してくれました。

ものすごくうれしかった。意味不明な達成感と自信が、内側からわきあがってくるようでした。

完璧にはほど遠いし、夫以外のひとにはとても見せられたものじゃないのだけど、想像していたよりずっと楽しかったです。

自分を楽しませるって、こういうことなのかも。



とはいえ、とにかく大変だったから、しばらくはもういいかな。