君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

わたしがスーパーGTに15年間ハマり続ける10の理由

スーパーGTにドハマリしております。

スーパーGTとは、市販車をベースとした「GTマシン」で争われる国内最高峰のモータースポーツ

2021年は全8戦。4~11月まで、毎月1~2戦が開催されます。

モタスポファンでなければ、「クルマがコースをぐるぐる走ってるのを観て、なにが楽しいのか?」と疑問に思うかもしれません。

スタートとゴールだけ観りゃいいじゃん。
なんで何時間もテレビにかじりついて観るの?

その理由を、はてなブログのお題「私が◯◯にハマる10の理由」にのっかって語りたいと思います。

スーパーGTにハマる10の理由

理由①ドラマティックすぎる

スーパーGTのレースはとにかく「超ドラマティック」。
15年観続けてなお飽きないのは、毎戦想像を超えるレースが展開されるからです。

たとえば、サッカーの試合が残り数秒でひっくり返る、なんてことは起こりません。
でもスーパーGTでは、そんな大逆転が起こるのです。

近年でもっともドラマティックだったのは、去年 (2020年) の最終戦

レースをほぼ支配していたタイトル目前の37号車が、チェッカー直前でまさかのガス欠。
2位を走行していた100号がトップでチェッカーを受け、タイトルを獲得したという衝撃的な逆転劇です。

サッシャさんのひっくり返る声が衝撃を物語っています

歓喜から絶望に叩き落されたドライバーと、突然の歓喜に泣き崩れるドライバーの対比。「これがレース……」と思わされる一幕です。

かならずなにかが起こるように、レースの神様が仕組んでいる。そうとしか思えないようなレースが展開されるから、魅了され続けるというわけです。

理由②2クラスの混走

スーパーGTは「GT500」と「GT300」の2クラスが混走します。
いわばJ1とJ2のゲームが同じコートで開催されるイメージ。

最大45台 (F1は最大26台) が同時に走るから、コースが短ければ短いほどぐちゃぐちゃになります。

両クラスのおもな違いはスピード差です。GT500は時速300km、GT300は時速280kmほど。

スピード差があるために、500は300にたびたび追いつきます。で、追いつくたびに抜かなきゃいけない。

スーパーGTの「障害物競走感」がはんぱないのは、この混走があるからです。

なお、両クラスの違いがぱっと見でわかるように

・ゼッケンの色が違う (500=白/300=黄)
・ヘッドライトの色が違う (500=白or青/300=黄)

などの工夫がこらされています。

↑ 手前のライトが白くて、奥が黄色いの、わかりますか?

理由③2人1組で走る

スーパーGTの特徴として、「2人のドライバーが交代して走る」ことがあげられます。

ベテランとルーキーの師弟コンビもいれば、カート時代にバチバチだったルーキーコンビ、10年以上連れ添っている夫婦コンビなどなど、GTには多種多様なコンビが。

優勝したコンビの片割れが、ゴール後に相棒を「お迎え」に行ってガッと抱き合う "感動の濃厚接触" はお約束。チーム合戦のアツさがにじみ出てます。

なかには号泣しながら抱き合うコンビも。彼らの重責や、勝つことでしか恩返しできない苦しさみたいなものを感じさせられて、胸を打たれます。

理由④勝ったらハンデをつけられる

はじめてスーパーGTを観て驚愕したのは、「勝ったら重りを載せられる」GT独自のレギュレーションでした。

jp.motorsport.com

↑ 積んでるウェイトのステッカーが貼られます

これにはマジでびっくりしました。ファンを白熱させるために、ここまでやるかと。

ではなぜ重りを乗せると、白熱したレースになるのか?

マシンはグラム単位で軽量化されています。そんな繊細なダイエッターに最大100キロの重りが載せたら、当然「曲がらない、止まらない、燃費悪い」マシンに仕上がります。そんな状態では、ライバルの軽いマシンに勝てません。

その結果、タイトル決定が最終戦に持ち込まれる。ファンは最後の瞬間まで白熱する、という寸法です。

※最後から2番目のレースは重りが半分に、最終戦はノーウェイトのガチンコ対決になります!

理由⑤見た目は市販車、中身は怪物

GT500のマシンは自動車3メーカー (トヨタ、日産、ホンダ) が威信をかけ、巨額を投じて制作される "ワークス車両" です。

ベースとなっている車両は以下。

トヨタスープラ

toyota.jp

▼日産:GT-R (2021年でラストラン)

www3.nissan.co.jp

▼ホンダ:NSX

www.honda.co.jp

なんとドアノブ以外はすべて特注パーツ。
外装からなにから、市販品とは異次元の「レース専用車両」なのです。

コーナリングスピードは年々上がり続けていて、「まるでフォーミュラマシン」のスピード感だといいます。

そんなマシンの進化も、わくわくさせてくれる理由のひとつです。

理由⑥参戦マシンが国際色豊か

プライベートチームが中心のGT300には、あらゆるメーカーのマシンが勢揃いしています。

国内メーカーはもちろん、海外からはフェラーリランボルギーニ、ポルシェ、BMWなどなど。

国際色豊かなマシン同士の対決を見られるのが、GT300最大の魅力です。

理由⑦勝負を左右するピット合戦

スーパーGTは最低1回、ピットに入らなければなりません。

このピットに入るタイミング・作業内容・作業時間が勝敗を大きく左右します。

ピットでは通常、ドライバー交代・給油・タイヤ交換をおこないます。

GTでは、F1にはない「給油」もおこなわれます。で、給油しているあいだはタイヤ交換できないから、まずフロント2輪を変えて、リアへ移動している隙に給油するという流れに。画面越しにも必死感がびしびし伝わってきます。

個人的には300のドライバー交代にも注目しています。
前半を担当したドライバーが、これから出走するドライバーのシートベルト装着を手伝ってあげるという場面。これが障害物競走ぽくて好き。

チームの戦略力と総合力が問われるピット作業も、GTの見どころのひとつです。

理由⑧サーキット観戦が最高に楽しい

空にひびくエキゾースト音、タイヤの焦げる匂い……サーキットのすべての音、匂い、感情は非日常的で、わくわくします。

それにGTマシン、死ぬほど速いんですよ。近くで観ると、内臓がゾワッとするくらい。
初めて観たらきっと「アレにヒトが乗ってるの??」ってびっくりすると思います。

スーパーGTをほとんど知らないまま富士スピードウェイへ行った日のことを、強烈に覚えています。F1とくらべたらね、なんて軽く考えていたら、レースの迫力と面白さに一気に引き込まれてしまいました。

サーキット観戦の強烈さは、一生忘れられない思い出になります。キッズにもおすすめ!

理由⑨ドライバーに会える

コロナでなければ、GTドライバーに直接会えるピットウォークも。

ファンにとってドライバーはアイドル。リスペクトしているドライバーに直接「がんばってください」と伝えたり、サインをいただいちゃったりできるのは、ファンにとってたまらない瞬間です。

芋洗いピットウォークが今後復活する可能性は、もしかすると低いかもしれません。
いつか制限つきでも復活してくれるといいなと思います。

↑ すさまじい人気。軽い気持ちでは近づけない……

理由⑩魂が震わされるから

「映画はオープニングとエンディングさえ観ればいい」わけがないのと同じで、レースも最初と最後さえ観ればいいというものではありません。

フィニッシュラインにたどりつくまでの、命を賭けたドラマティックで苦しいプロセスがあるから、ラストに胸を打たれるのです。

飽きっぽいわたしが15年も飽きずに観戦し続けてきた理由は、結局のところ、"魂が震わされるから" という一点につきるかもしれません。

日本人として誇りに思うレース・エンターテイメント

スーパーGTは国内でもっとも人気のあるモータースポーツではありますが、知名度はそれほど高くありません。たとえ興味を持っても、視聴するのにお金がかかるとなると、やっぱりハードルが高いんですよね。

それでも、ぜったいマジでおもしろいです。こんな凄いレース、世界中どこを探してもありません。ファンを魅了する最高のレース・エンターテイメントが、この日本で開催されていることを日本人として誇りに思います。

モータースポーツがもっと注目されてほしいし、文字どおり人生と命をかけて戦うレーサーが注目されて、多くの人からリスペクトされてほしい。

スーパーGTが好き。サーキットが好き。そんな人がもっと増えるといいなと思います。

 

▼昨シーズンのエンディングVTR

▼GT観るならJ SPORTS

www.jsports.co.jp

Amazonプライム会員の方は30日間無料らしいので、ぜひ!

www.amazon.co.jp

▼過去レースのダイジェスト動画

www.youtube.com

▼唯一の民放GT番組「SUPER GT+」

www.tv-tokyo.co.jp

スーパーGT公式サイト

supergt.net

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