君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

ほとんど現実逃避

人生の悩みというほどのものではないけれど、ふんわりふんわり悩み続けているのが、休日のすごしかた。

休日はうれしい、とてもうれしい、だけどなにをしたらいいのかわからない毎回。みなさまはどうですか。

どうしてそんなに悩むのかというと(そして落ちこむのかというと)、思うに、休日はすばらしい一日を過ごしてしかるべきという、謎の思いこみというか呪縛が無意識にこびりついてるんですよね。

もしかしたら子どものころ、休日にあちこち連れて行ってもらった記憶(ゴーカートとかパフェとか)がそう思わせているのかも。幸せとかいう言葉を知らなかった時代の幸福感は底抜けで強烈で、そこから休日はすばらしくあるべし、みたいな思いこみが発生してるのかもしれません。

で、すばらしい一日、たるすばらしさのハードルがスーパー高くて、なんとなく過ごすだけでは当然越えられない。ハードルを越えるには、映画館だの美術館だの水族館だの、とにかく穴の中から這いでて、外に飛びださなきゃいけない。わかっちゃいるけど、飛びだせない。体が動かない。だから落ちこむし、自己嫌悪になる。われながらめんどくさいです。

出かけるのはめんどくさい。かといって家でじっとしてると気がめいる。すると選択肢はひとつしかないわけです。そう酒。

今日は昼飲みだ!と決めたら気分は高まるもんですね。おつまみを買いにスーパーマーケットへ走っていそいで戻り、せっせと準備をととのえてDVDを選んだら、昼飲み開始。

皿の威力

選んだDVDは、大好きな俳優さんの、若いころの舞台。眼福だわ、酒でゆるみきって号泣するわで、DVDが終わるころには掛け値なしの幸せ気分にひたっておるのでした。

一時的な、いわば現実逃避みたいな幸福感かもしれないけど、でも休日なんてほとんど現実逃避みたいなものじゃない? じゃない?

ただ困ったことに、連日これをやるとだめで、一日限定でやるから幸福感を得られるんですよねぇ。あーめんどくさ。休日に幸福感をゲットするのめんどくさ。春なのに、わたしの活動能力はそのへんの虫以下です。