読んだ端から忘れてしまう、本の内容。
どうにかしたくて、一年前から読書ノートをつけはじめました。
一年で書いたノートは11冊。まとめた本の数は70冊です。
読書ノートを続けてみての感想と、これからどうするかをあらためて考えてみました。
めちゃくちゃ忘れる
本を読んでも、とにかく忘れるんです。ひとつも覚えていられない。
こんなんじゃ読んでないのと同じだ、どうにかしなきゃ、といろいろ調べてたどり着いたのが「読書ノート」でした。
読書ノートのつけかたは千差万別。わたしは「ぴんときた箇所をそのまま抜き出す」を採択しています。
要約しない。箇条書きにしない。自分の意見も書かない。ひたすら抜き出すのみ。
でもそうして抜き出したからといって、内容が頭に入るかというと、そんなこともありません。
「書いただけ」は、「読んだだけ」と同じ。
折に触れてノートを読み返さないことには、まるごと忘れてしまいます。
めちゃくちゃ時間かかる
読書ノートは、とにかく時間がかかります。
あまりにも疲れてる日はコピーを貼っちゃうけど、基本は手書き。キーボードで打つのにくらべて何倍も時間がかかります。
もちろん、悩みもしました。
なにしろ時間がかかる。めんどくさい。貴重な自由時間が目減りする。
ノートなんかやめて、そのぶん一冊でも多く本を読むべきなんじゃないかと。
それでも、こうと決めたらひたすら続けてしまう頑固なところがわたしにはありまして……。
平日の夜だけでなく、休日に数時間をかけて書いたりして、自分をすこし追いつめていました。
量から質へ
これからはペースを落として、量より質を追求しようと考えています。
生きているあいだに読める本の数は限られているし、あれこれ読み漁って得られるものがわずかなら、あんまり意味がないですもんね。
何冊読んだかよりも、一冊から多くを学びたい。読書ノートを、そのためのノートにできればいいなあと思います。
静かな夜に本の内容を書き写していると、心が落ち着きます。
写経と似た効果があるのだと思います。
読書ノートは、きょう明日のためでなく、何年後かのために書くノート。
淡い期待を持ちつつ、これからもこつこつと積み重ねていきたいです。
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