君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

ご乱心のキャラメル・ポップコーン

ジョギングをはじめたころは、走れば加点だった。

壮絶なめんどくささに打ち勝ちドアを開けご近所を走りまわることで、自己肯定感も高まった。

走るのが習慣になると、「善きことをしてる感」を持てなくなった。それどころか、走らなければ、減点。いつの間にか、減点方式に切り替わっていた。

走るだけでなく、家事でも仕事でも、同じふう。
やって当たり前。できて当たり前。

できることが増えても、スキルが上がっても、いつしかそのレベルが当たり前になる。
できないことばかり、目につく。いつまでたっても、自分に加点できない。

ストイックというより、きゅうくつなものの考えをしているのだと思う。それでもやっぱり、おおもとの性格は変えられない。

性格だからしかたないとはいえ、減点が基本になると、だんだん気持ちが削り取られていく。このままじゃまずいな、とわかっても、どうすればいいかわからない。

性格が変えられないなら、ご乱心くらい、起こそうと思った。
きゅうくつな性格は自覚してる。だからときには、ええじゃないかを起こそうと。

そんなわけで、けっこうな時間だったけれど、キャラメルポップコーンを作った。

ポップコーンを鍋で大量に作る。同時に、バターと砂糖をフライパンで煮詰める。キャラメル色になったらポップコーンを投入して、ねとねととからめる。悪魔の食べ物の完成である。

翌朝、おなかがもたれ吹き出物ができるのも知らずに、完食。なにに向けてかはわからないけど、何かに対して反旗を翻したような気分になった。

鍋が再起不能なくらい焦げたけど



このごろなんだかつらすぎません? と思ったら、たまには、ご乱心。翌朝おなかがもたれ吹き出物ができても、たまには、ええじゃないか。

明日からまた、走ります。

 

 

今週のお題「元気を出す方法」