私はスマホを持っていません。そう言うと、かなりおどろかれます。
必要だと思ったことがないのです。個人的にはそう感じていないけど、超遅れた種類の人間だと思います。
ただ、なんとなくスマホが怖い。夫が取り憑かれたみたいにスマホから手を離さないのを見てると、単純にかなしい。
彼の人生も、夫婦の時間も、スマホの画面に吸い取られてるみたいな気持ちになります。
だから持たないようにしているわけですが、そういうわけにもいかなくなってしまいました。
なぜなら3G回線の終了にともない、ガラケーが使えなくなっちゃうから。
スマホにするか、いっそ何も持たないかはまだ決めていません。
いつかスマホを持ったとき、あの小さな画面に人生を吸いとられないためにはどうすればいいのか?
その具体的な戦略として、「デジタル・ミニマリスト」という選択を発見しました。
スマホがもたらす弊害
まず、スマホがもたらす弊害についての説明記事です。
単純に、めちゃくちゃ怖い。スマホを持っている方にはぜひ読んでいただきたい内容です。
覚えておきたいポイントを以下に抜粋します。
私たちが不安に思うのは、「コントロールを失いかけている」という感覚があるから。
有益かどうかは問題ではない。主体性が脅かされていることが問題。
“いいね”がついたかどうか確認する行為は、喫煙と同じくらい依存性が高い。
Twitterをマイペースにやれなかった頃、言葉にならないモヤモヤを抱えて悩んでいました。
それは性格上の問題だけでなく、テクノロジーによる脳への攻撃のせいだったのかもしれません。
もしそうなら、SNS疲れは人として当たり前の症状です。
このような状況から自分を守るためのプランとして、「デジタル・ミニマリズム」が提案されています。
デジタル・ミニマリズムという戦略
デジタル・ミニマリズムについての抜粋です。
自分が重きを置いていることがらにプラスになるか否かを基準にツールを厳選する。
オンラインで費やす時間をそれだけに集中して、あとは惜しまず手放す。
小さなチャンスを見逃しても気にしない。
それよりも、人生を充実させると確実にわかっている大きなことがらを、ないがしろにすることの方を恐れる。
個人的には、こうあるべきだよなっていう理想のあり方です。
今は偶然デジタル・ミニマリスト的選択ができています。
とはいえ、時代に取り残されてる焦りがないわけではありませんでした。
そんな中で "小さなチャンスを見逃すことより、自分にとって価値のあることをないがしろにする方が怖い" と語るこの記事を読んで、潜在的に抱えていたモヤモヤが解消されました。
“デジタル片づけ”のすすめ
デジタル・ミニマリズムを実践するために、「デジタル片づけ」がすすめられています。
ステップ2:
30日間、ルールに従って休止する
以前はTwitterにだらだら時間を使っていました。その瞬間は楽しいけど、あとでかならず後悔。なのにまた翌日もタイムラインに吸い寄せられる。そして自己嫌悪……毎日がこのくり返し。
そこから抜け出せたのは、Twitterから一ヶ月離れて自分なりのルールを決められたからです。
個人的には、「ステップ2」における以下の取り組みが超重要だと思います。
リセット期間中に、(略)もっと価値の高い活動を積極的に探さなくてはならない。
偶然ですが、私は「ステップ1」をすっ飛ばしてデジタル片づけに取り組んでいました。
Twitterに使っていた時間を、価値のある活動に使う。実践してみて初めて、そのような時間がどれほど大事だったかに気づかされました。体験しないと、ずっと分からなかったと思います。
「本当に価値があると思えること」さえ見つかれば、人生の優先順位が一気に変わります。つまり人生が変わる。大げさに聞こえるかもしれませんが、真実だと思います。
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同Webサイトで気になる記事を見つけました。
幸福を感じる物質「ドーパミン」についての内容です。
ドーパミン的幸福とは、言い換えると「何かを得る、達成した喜び、幸せ」
ドーパミン的欲求というのは、ある意味大変なのですが、だからこそそれを得たときの喜びは大きい
どうやらこのドーパミン、お酒やギャンブル、スマホでも脳から放出されるらしいのです。
つまり、何か具体的な努力をしていなくても、手軽に達成感が味わえる。
行動や努力なしには得られないはずのドーパミン的幸福感が手に入るなら、誰だって依存的になります。
怖い。めちゃくちゃ怖い。
自分の幸福感くらい、自分で行動して、努力して手に入れたい。ニセモノのドーパミンなんて欲しくありません。
デジタル・ミニマリストの記事について紹介しました。
メリットも大きいけど、意識的に使わないと人生を吸い取られてしまうスマホ。SNSのプラットフォームに、脳が攻撃されてたなんて思いもしませんでした。
テクノロジーの進化は止まりません。今よりもずっと狡猾に脳を攻撃してくるはず。コントロールを奪われていることにも気づけないかもしれません。