何年も伸ばしっぱなしで、ひっつめる以外にどうしようもなくなっていた、髪。
そのひっつめ髪をばつんと切り、ハイライトカラーを入れました。
生活に疲れはてた昭和女が、小粋な令和女に生まれ変わったかのよう(髪だけね)。ひとり万歳三唱な週末でございました。
大人なんだから、ヘアスタイルだいじ! って頭ではわかってたけど、わかってなかった。髪、だいじ。服とかよりだんぜん、だいじだったです。
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小粋な令和女(しつこいけど髪だけね)化したのは、「こうしてください」とオーダーをしたからではなく、美容師さんの丁寧なカウンセリングがあったからです。
オーダーどころか、自分のなりたい髪型もテイストもわからない始末。わからない上に、口に出すのが恥ずかしいというか、いい感じになりたいと思ってること自体が恥ずかしくて、「いやあ、もうどうしたらいいかわかんなくって、なはは」とかごまかしてました。
よく考えればそれだって自意識過剰の別バージョンなんだけど、考え方のクセって、なかなか治らないんですよね。困ったもんだ。
そんな困った客に、「かわいいより、かっこいいスタイルが似合うと思います」とおっしゃる美容師さん。その言葉を聞いて「そ、そうだ、あたい、かっこよくなりたかったんだった・・・」と、視界がぐわっと開けました。
なりたい自分に気づくだけで、心はさーっと晴れやかに。まだシャンプーもしてないのに、全部終わったくらいの晴れやかさ&うっとりさでした。
ところで今回はパーマで予約をしていたんですね。パーマなら、がらっと変身できるだろうと安易に考えて。
「パーマでふわっとさせるんじゃなくて、ご自身の髪質を活かしたヘアスタイルにしましょう」と提案いただいて、パーマでなくハイライトカラーにスイッチしたんだけど、ふつうの美容院だったら、そのままパーマかけていたと思います。
というのも、一年前に別の美容院でパーマをかけたとき、「どうしてパーマをかけたいと思ったのか」なんて聞かれず、ロッドの太さと、髪の長さを聞かれただけだったから。
どうなりたいかなんて聞かれなかったし、考えもしなかった。
後日パーマ髪がいまいちしっくりこなくて「やっぱ何やってもだめなんだ」って落ち込んだけど、それはヘアスタイルの先にある、「なりたい自分」が定まっていなかったから、だったんだなあと気づきました。
そうは言っても「なりたい自分」なんて、案外むずかしい。自分のことをぞんぶんに考える余裕なんかないし、自信もない。
だからこうして、誰かの手を借りて「なりたい自分」を考える時間って、すごく貴重でした。贅沢と言っていいかもしれない。
美容師さんのカウンセリングは、ヘアスタイルどうするかの外面だけでなく、内面にも効きまくりました。ほんと行ってよかった。
カウンセリングから仕上げまで、3時間ほどでしょうか。令和女に生まれ変わるや、やたらと自信満々になって、街を闊歩しまくり、ふだんは絶対入れないようなお店で堂々と試着とかして、ミスドでドーナツをたっぷり買って帰りました。
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ヘアスタイル、めっちゃだいじ。
今回の経験で、脳に焼き印が入るくらい、全身で理解しました。
けれども問題がひとつ。運用費どうする問題です。
指名料込みで、カット7700円。
今回はロングをショートにばつんと切ったから納得だけど、ショートを維持するのに、数センチ切るのに7700円。そこにハイライトカラーのリタッチ代を足したら・・・。
ど、どうしよう。どうすればいいんだ。
今週のお題「大人だから」