君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

転職が決まりました!〜アラフォーの転職③

かつての上司からお誘いを受け、このたび転職するはこびとなりました。

決断に至った過程について、書き残しておきたいと思います。

きっかけは、元上司からのお誘い

きっかけは元上司からのお誘いでした。

littleray.hatenablog.com

ほぼ雑談みたいなオンラインMTGのみで、「橘さんさえよければぜひ」という流れに。

転職にまつわる苦しいあれこれを全部すっとばして、採用決定。

転職したくてもできない、不利な立場のわたしが選択権をいただけるという、ありがたい状況となりました。

心が決まらない

MTG後はテンションも高くて、「明日にも辞めてやる!」と息巻いてました。

だけど日が経つにつれ、テンションは急降下……。

前のめりで承諾するつもりだったのに、迷いがどんどん大きくなっていったのです。

10年以上も勤めた、ホワイトよりのWeb制作会社。仕事も収入も安定していて、長く働いたぶん融通もきく。福利厚生だって充実している。

転職したら安定を失う。そのうえ忙しくなるとわかってるのに、どうして辞める必要があるの?

ぬるま湯のなにが悪いの。ラクしてお金もらえるなら、それでいいじゃない……

1秒ごとに心変わりして、考えても考えても心が決まらない。そんな日々が続きました。

「このままでいいのか」のモヤモヤ

ずっと、もう何年も消えないモヤモヤがあります。

「このままでいいのか」という、かたちのない不安です。

このままでいいのか。いつまでこの会社にいるのか。

5年後も10年後も、毎日同じ電車に乗って、毎日同じ椅子にすわり、毎日同じ不安をかかえたまま、心をすり減らしていくのか。……

いま転職しなければ、ずっと同じモヤモヤをかかえつづける。
「あのとき転職していればよかった」と、必ず後悔する。

それだけははっきりとイメージできるけれど、じゃあ、わたしはここから逃げるためだけに転職の誘いを受けるのか。

転職したら、一時的には「このままでいいのか」から逃げられる。
だけど、数年したらまた同じ悩みにさいなまれる。

だったらどこにいたって同じじゃないかと、完全に思考がループしていました。

わたしがいちばんに望むこと

タイミング悪くいろいろなことが重なるわ、冬季うつやPMSがバットをもってやってくるわの、全盛りみたいな一ヶ月あまり。

精神的に追いつめられて、なにをどう考えればいいのかもわからなくなっていきました。

突破口になったのは、元社員の方からのメール。

ひとりではどうにもならず、唯一つながっている元社員の方に相談メールを送ったのでした。

正直、相手にこう思われないか心配でした。
「いい大人が転職をどうするかも決断できないのか」
「転職活動もしないで、誘ってもらったからって安易に転職しようとしている」
「総合的にバカ」

いただいた返信には相手の優しさと思いやりがつまっていて、それだけで泣きそうに。

こういうとき、だれかに優しい言葉をかけてもらえるのが、どれほど救われるかに気づかされました。

返信のなかにあった一文、

『安定を取るか、どうか』

を見たとき、それまでのごちゃごちゃが消えたんです。ぱっと。

わたしがいちばんに望むことは何か。それだけが頭に残った。

「わたしが欲しいのは安定じゃなくて、自由な働き方だ」

そしてこう確信しました。

「いまの会社にいても、ハッピーになれない」

生きることは悩むこと

その日のうちに、元上司へ入社の意向を伝えました。

メールを送信したあと、ベランダに出て遠くの景色を眺めると、おどろくほど輪郭がくっきりしていました。

やっと一歩を踏み出せる、そう思ったら、涙が出そうになりました。

客観的にみたら「甘すぎる」「転職失敗の典型例」「総合的にバカ」かもしれない。
いつか、やっぱ辞めなきゃよかったとか言うかもしれない。

それならそれで、もういいやと思えました。
生きることは悩むこと。どこにいたって悩むなら、もう次に行きたい。

アラフォーが20代みたいなこと言って、ばかじゃないのって感じですよね。

でもわたしという人間は、つくりがゆるいというか、軽率だし、ノリで決めちゃうし、本質的に頭がよくない。就活したこともないしね。

だったらあきらめて、計画性ゼロで生きていこうかなと。
それで最終的に「気がついたらこんなところにいました」とか言って笑いたい。

この転職が、その一歩めになるといいなと思います。

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そんなわけで、新しい会社へは5月から。

いろいろあるけど、うまく折り合いをつけながら、前向きにがんばります!