「おいわいごと」の準備が大の苦手で、苦手であること自体がコンプレックスで、そんな自分が嫌いでした。
たぶん、完璧にできない、ほんとうはもっとやれるはずなのに、40点くらいのテーブルしか準備できないのが恥ずかしくて、許せないのだと思います。
だからって努力をしようと気もさらさらなくて、となると成長もしないから、毎回いやな気持ちになるのです。
「おいわいごと」の日は気が滅入ります。クリスマス、というか、自分の誕生日ともなればいっそう。
24日は夫がオフだったため、一日早い誕生日のお祝いをしました。
お祝いといっても、準備はぜんぶわたし。自作自演です。書いててかなしい。
丸鶏が手に入らなかったので、できあいのものを外注。
あのですね、これ、画像だとわかりにくいんですけど、めっちゃ小さくて。思わず笑っちゃった。
かつ、ちょーしょっぱかった。中にきのこのリゾット入ってるんだけど、もうね、しまいにはそれをおかずに白米食べました。
つけあわせなんか考えもしなかったから、残りもののもやし。出しながら「こんなのでごめんね」とか謝ったりしてたらますますかなしくなって。
どうしてプチトマトを買っておくとかの発想がいつもできないんだろう。クリスマスなんか何十回も過ごしてるのに、いまだに学習しない。
ケーキはいつものスコップケーキをつくりました。
ろうそくは立てませんでした。
めんどくさかったからだし、なんで自分でそんなことまでやらなくちゃいけないんだって思ったからだけど、立てればよかった。ちゃんと自分をお祝いすればよかった。
来年は立てよう、かならず。
誕生日くらい、ケーキ屋さんのホールケーキ買ってくればいいのにってわたしも思います。でも夜に食べるからできるだけ軽くしたくて。乳脂肪の少ない生クリームと、砂糖小さじ1でさっぱりしたクリームにしました。
ちなみに食べるときはこんなふうです。
テーブルクロスを敷いて、しょっぱいチキンとケーキを並べて、キャンドルに火をつけると、とりあえずクリスマステーブルぽく見えました。キャンドルと器の威力ってすごい。
ケーキに手をつける前に、夫からプレゼントをもらいました。
予想していなかったので、めちゃくちゃおどろきました。
いま、ものすごく大変な時期だと知っているから、よけいに……。
例年、この時期はいつもライブでいなくて、さびしい誕生日を過ごしてきました。
昨年に続き、今年もとくべつな日に。一緒に過ごせるって、こんなにうれしいものなんだなあとあらためて感じました。
たいした準備ができなくてちょっと落ち込んでいたのですが、夫に「どうしてもやしがダメなの?」と言われて、何か、ハードルを上げすぎてることに気づきました。
他の人と比べて落ち込んで、「ちゃんとやれないわたし」を責めていました。スポンジケーキを焼けないわたし、クリスマスディナーをつくれないわたし……。
わたしや夫が楽しめれば、それでいいだけなのに。
また一緒にクリスマスを過ごせるときがきたら、ぞんぶんに手抜きして、楽しく過ごせるといいなって思います。