私はライブでテンションを上げられないタイプです。
レベル的には「彼女にむりやり連れてこられた彼氏」といい勝負。けっこう低いです。
そんな私が、今回のライブで気づいたことがあります。
ライブは、心に残る一瞬があればいい。
テンションが上げられなくても、ハッとする瞬間があればそれでいいのです。
だから大丈夫!!っていう話をしたいと思います。
ライブでテンションを上げられない
重い「ライブでテンションを上げられない病」をかかえています。
どうにかして克服できないかっていろいろやってみたけど、むりでした。
寝ているすきに宇宙人に連れ去られて、特殊なチップを埋め込まれたにちがいありません。
あまりにも私が「つらい、つらい」ってこぼすもんだから、夫にこう言われました。
「ライブに行くの、もうやめなよ」。
そうした方がいいかもしれないとも思いました。宇宙人がもとに戻してくれそうにもないし。
今回のライブも予想していたとおり、半分くらいぼんやりしてました。
ハッと気がついたら中盤まで進行していて、「何やってんの、私」って自己嫌悪におちいる、みたいな。
信じられないですよね? 私もです。
心に残る一瞬があればいい
それでも今回のライブで、「心に残る一瞬があればいい」と思えました。
なぜならライブ中、ものすごく胸を掴まれた瞬間があったから。
体温が一気に上がって、息がとまる。
だめだ、好き、大好きって、それ以外に考えられなくなる。
そんな瞬間があったからです。
帰宅後、その時のことを夫に熱く語りました。
ツバをとばしながら語るうち、ふとこう思ったのです。
「思い出なんて、一個あればいいじゃん」。
もりだくさんでないから、鮮明に思い出せる。悪いことばかりではありません。
100パーセント楽しめなくても、「今日のライブ最高だった!!!」ってつぶやけなくても、いいじゃん。
大事なのは、次のライブに行きたいと思うか、どうか。
YESと答えられるなら、「彼女にむりやり連れてこられた彼氏レベル」でいい。みんなとおんなじように感じられないままでいいんです。
これからもたぶん、「会場でテンション低い奴選手権」でぶっちぎりの優勝候補に躍り出ると思います。
だけど心に残る一瞬があれば、「良いライブだった」って言っていい。何より自分のためにそう言うべきです。
ライブは「どんだけ楽しめるか選手権」じゃないし、「すごい感想文選手権」でもないから。
自分を責めるのはもうやめて、私なりに楽しめるといいなって思います。