先日(2020年11月13日配信)の『accessのオールナイトニッポン動画』を見た結果、HIROは「フェラーリファン (=ティフォシ)」と断定した。
「F1が好き」という発言、そして自身の愛車がフェラーリときたら、宇宙人だってそう答えるだろう。
F1好きのフェラーリ持ちが、応援するチームがメルセデスです、なんてことは100%絶対にありえない。メルセデスは生涯の宿敵である。
そこで「もしもHIROとばったり会った場合、どのようなF1話をすればいいのかわからない」人に向けて、ティフォシぽい会話に持ち込むにはどうすればいいかを考えてみた。
なお書いたのはモータースポーツ狂いの「元」フェラーリ至上主義的ティフォシである。
- ◇前提
- 1. ハミルトンに決まっちゃいましたね
- 2. シューマッハの記録にならんじゃいましたね
- 3. ここまで来たら、100勝いってほしいですね
- 4. でも、ベッテルにはもっと勝たせてあげたかったですね……
- 5. やっぱりビノットは疫病神でしたね
- 6. 来季のエンジンに期待しましょう
◇前提
なんとなく、HIROはそれほどしっかりレースを観るタイプではなさそうである。
途中で飽きてスマホでゲームを始めるか、Uberイーツで食べ物を注文しちゃいそうだ。
執着がなさそうというか、F1についてアツく語りたいみたいな情熱を、あんま持ってなさそうにみえる。
彼をF1のライトファンと仮定し、サラッと話せる程度のセリフを6つ用意してみた。
1. ハミルトンに決まっちゃいましたね
まずはこれで決まりだ。F1ファンなら誰もが知っている事実で、軽いジャブを打つ。
この言葉に反応しなければ、もうF1ファンでもなんでもない。踵を返すのみである。
ところで、ハミルトンというF1ドライバーをご存知だろうか。彼が勝って勝って勝ちまくっているおかげで、F1は史上最高につまらなくなった。
ハミルトンは今季もチャンピオンになった。まずはこの事実で彼の反応を伺う。
とはいえHIROはこの事実について、さほど大きな反応を示さないかもしれない。ですよねで終わる可能性大だ。なんといっても相手はティフォシである。すぐフェラーリに絡めなくてはいけない。
2. シューマッハの記録にならんじゃいましたね
かの皇帝・シューマッハのワールドチャンピオン数に、ハミルトンはさっさと並んでしまった。遠からず抜き去るのはもう間違いない。
ティフォシはまず間違いなくシューマッハを尊敬している。尊敬していなければティフォシとは呼べない。HIROを尊敬しないアクセスファンが存在しないのと原理的には同じだ。
「シューマッハの記録にならんじゃいましたね」
ティフォシであれば、このセリフには反応せざるをえない。
そう、そうなんだよね、ってなることうけあいである。
HIROがどのあたりからF1を視聴しているかは不明だが、フェラーリ大皇帝時代を知らないはずはない。
(一部のティフォシはいまだ当時の熱狂から抜けきれず、あの大皇帝時代の再来を待ち望んでいる)
なお、話の進みぐあいによってはシューマッハを「シューミ」と呼称してみてもいいだろう。
応用としては「シューミの鈴鹿ラストランを思い出すと泣ける」「シューミのラスカス路上駐車は事故」などがある。ただこの場合、彼がある程度コアなファンであることが条件だ。くれぐれも慎重にいきたい。
とはいえ皇帝の記録に並ばれたというのは、ティフォシ的に穏やかならざる結果である。
しかしハミルトンをディスるのではなく、あえてF1ドライバーに対する敬意を見せた方が賢明だ。
3. ここまで来たら、100勝いってほしいですね
にっくきメルセデスドライバーでも、彼らが命をかけてフォーミュラカーを駆っているのには違いない。最終的にはリスペクトの念が勝る。
たしかに悔しいけど、まあ、そうだよね、ってことになる。
というか間違いなく100勝を超えるだろう。もう行くとこまで行っちゃえばいい。悔しいけど。
4. でも、ベッテルにはもっと勝たせてあげたかったですね……
これでしんみりしないティフォシはいない。みんなベッテルが大好きだ。天性の速さと実力を兼ねそえているうえにクリーン。愛想がよくて、相手へのリスペクトを欠かさない。F1ファンの尊敬すべきフェラーリドライバーである。
マシンのポテンシャルが低いために、ハミルトンの連戦連勝を食い止めることができなかった。
みんな大好きベッテルは今季でフェラーリを離脱する。ああ、ベッテル……!
5. やっぱりビノットは疫病神でしたね
ちょっぴり上級編だ。ここであえて危険を犯してみるのもいいだろう。
これで彼がキョトンとなったらゲームオーバーだ。
しかしティフォシ共通の思いである「ビノット疫病神説 (=チーム代表であるビノットが帯同しないレースは表彰台にいける)」は手を出す価値がある。
ヒットすれば間違いなくウケる。
ウケなければ「ベッテルのチーム無線、泣けますよねー」とかいいかげんなことを言って乗り切ろう。
6. 来季のエンジンに期待しましょう
開発中のエンジンやらマシンについて、チームはいいことしか言わない。
せめて開幕戦までは夢を見たい。F1ファンの共通の願いである。
最後は軽やかに締めて去ろう。
以上のセリフがあれば、F1話に花が咲くに違いない。
ぜひ参考にしていただきたい。
なお、万が一HIROがメルセデスファンだった場合、微笑んで踵を返すしかない。残念ながら。
* * *
冒頭にも書いたが、私はフェラーリ至上主義的ティフォシだった。全身フェラーリルックできめて、鼻息荒く鈴鹿に乗り込んだものである。そう、フェラーリは赤いだけのクルマではない。
しかし今は、国内レースの方がだんぜんおもしろいと感じている。
つまりどんな強烈なティフォシにも、国内レースにどハマりする芽はあるといえる。
HIROにもぜひ、国内レースを観ていただきたいと切に願っている。
最後に、誰ひとり再生しないだろう動画を貼っておく。
冒頭の黒いマシンは開発段階のテストマシンだ。カッコよさにしびれちゃうんだけどな。
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