君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

ご愛嬌。

わたしのいちばん好きな日本語は「半額」です。

次点は「三割引」、その次は「二割引」……そういうのを抜きに考えると、「ご愛嬌」という言葉が好きです。

ご愛嬌。
そういえば、このごろは耳にしない気が。
失敗も不格好も、なにもかもが許される魔法みたいな日本語であるのに(すくなくとも気持ちのうえでは)、もったいないことです。

と、いうのもですね、何を思ってか「苺サンドつくろ」と、突然ひらめいたんですね。

ひらめいたら即行動せんことには気がすまない性質、うそ、たまたま「行動すべし」気分でありましたから、駅前のスーパーマーケットへ走っていったわけです。

したらば、うまいぐあいに三割引の苺が置いてある。手にとると、なんこれめっちゃ傷んでるやん。もとに戻して、歯をくいしばって780円(税抜き)のをかごに。

ケーキ買うた方が安いやん、て支払いながら気づいたけどもう遅い。苺と、生クリームとパンをふくろにつめて、走って帰りました。

苺サンドなんかつくったことありません。ないけど、こんなん要は挟んだらええのよ。って作ったのがこれ。

ひどくもないけど、うまそうでもない。

笑いも褒めもできん、中途半端な仕上がり。

ケーキ買うたほうが早いし安いしおいしい、最悪や、っていう気分も「これもご愛嬌」とつぶやけば、まあこれはこれでいっか、となぐさめられる。

思えば、大失敗とか大成功のほうが少なくて、だいたいが中途半端なのです。お菓子づくりも仕事もブログも。

完璧にはほど遠い。どこをどう直せばいいのかもわからない。そんなふうであるから、「ま、ご愛嬌ってことで」とひょいひょい片づけてゆくのも、悪くないかもしれません。

紅茶のほうが100倍おいしかった

 

 

だってそうでもしないと、しんどすぎません? なんだかいろいろ。