12月になると、紅茶専門店のルピシアで『ホワイトクリスマス』という紅茶を求めます。
ホワイトチョコレートとナッツが織りなす、甘く香ばしい焼き菓子をイメージした紅茶。雪がしんしんと降る聖なる日にほっとできる優しい風味です。
ルピシアには、クリスマス限定の紅茶が6つあります。
『キャロル』『ジングルベル』『オレンジ ポマンダー』『カシュカシュ』『メルシー ミルフォワ』、そして『ホワイトクリスマス』。
わたしはこの『ホワイトクリスマス』がだんとつに好きで、ほかを試しもせずに指名買いします。
「アラザン」という銀色の粒が入っているのが、この紅茶の特徴。
紅茶の中にちらちら舞う銀が、スノードームの雪みたい。
甘い香りの、冬の紅茶です。
香りのついている「フレーバード」の紅茶はふだん飲まないのですが、『ホワイトクリスマス』だけは、別。十年以上、この時期になるとかならず飲んでいます。
そういった、「この時期にはこれを飲む/食べる習慣」はこれしかなくて。
意識して、そんな習慣をほかにも積み重ねてくればよかったな。
みなさまには、そんな習慣、ありますか。
『ホワイトクリスマス』を飲むたび、あ、もう一年経ったんだ、とびっくりします。
はやいなあ、はやいですね、そうやって来年も再来年も言いつづけて年くってさみしくなって、それでもルピシアで『ホワイトクリスマス』を買って、いたいな。