自宅から歩いて10分ほどのところに、マクドナルドがあります。
100席弱の中型店舗で、いつ行ってもふしぎと空いています。テイクアウトとドライブスルーは繁盛しているもよう。
夕方になると、リモートワーカーらしきひともちらほら見かけます。
わたしも同じころ、ノートパソコンをバッグにつめてマクドへ向かいます。平日、週末、台風問わず、できるだけ毎日。
食事のためではなく、気分転換のためです。
わたしは「ずっと同じ場所にいると自動的に落ち込む」性質らしく、狭い部屋でいちにち過ごしていると、夕方にはどんよりとしたかたまりになってしまうのです。
この性質に気づいたのは、夏の帰省中でした。
海や山や広いプールやらがある田舎は、仕事終わりの気分転換にはこと欠きません。
ところが都会に戻ると、仕事終わりにどこかへ行くという習慣がなくなり、次いで気力もなくなって、再び夕方からうつうつと過ごすようになりました。
どこかへいきたいよう。だけどいくところがないよう。
そうしてうつうつと思いをめぐらせているうち、はたと思い出したのでありました。
マクドって、コーヒーを飲むだけでもいいんじゃなかったっけ。
これがきっかけで、熱心なマクド通いがはじまったのでした。
コーヒーはマクドよりずっとおいしいでしょうし、椅子のすわり心地も良いはず。だけど毎日気軽に通える? って聞かれるとちょっと。
マクドはWi-Fiサービスはもちろん、コーヒーがなんとなんと100円税込みなのです。
そこに人件費やら固定費やらが含まれていると思うと、泣けちゃうくらい安い。
毎日でも気軽に通えるから、オンライン会議のあいまにちょっとだけ、という日も。15分程度の滞在でも、気分はころりと変わります。
リモートワーカーにとってマクドほどありがたい場所はない、と言ったらいいすぎかもしれないけど、そのくらいまじでありがたい存在です。
海や山や広いプールには、かなわないけど。
心の平穏を保つための場所 (しかも100円) が徒歩10分圏内にあるというのは、けっこう幸せ、です。
(ただ残念ながら、マクドはコーヒーがいまいち。
アイスカフェラテとアールグレイ アイスティーがわたしのいちおしです)