君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

不安はなくならないけど、やっぱり転職してよかった 〜アラフォーの転職⑦

6月から、新しい会社で働きはじめました。

フルリモート勤務のため、クライアントとの対面打ち合わせ以外は終日自宅での作業になります。

ちょうど閑散期だからか、予想よりもずっとゆるっとしていて、いい意味で拍子抜けしました。

15分単位で管理されていた前職との違いにとまどいつつ、のんびりやらせてもらっています。

仕事の合間に、好きなこと

フルリモートのうれしいポイントは、仕事の合間に好きなことができる、という点です。

疲れてきたら体を動かしたり、ベランダに出て空を眺めたり、ちょっと本を読んだり。小さなことだけど、出勤の何倍もリフレッシュできるなあと感じます。

いまの会社は、ひまな時間は自由に過ごしてよい、と認められています。罪悪感を持たないですむのは、めちゃくちゃありがたい……。

「ひまだったら、べつに何やってたっていいよ」

はじめて転職に誘われたとき、いまの社長 (元上司) からそう言われました。

「リモートワークってさ、働いてるかサボってるかなんて、正直わかんないじゃん。だからこっちとしては、その日じゅうに上げてほしいものを上げてくれれば、昼寝しようがなにしようが、べつにかまわない。そこらへんは適当にうまくやってねって感じ」

細かいルールでがちがちの会社に長く勤めていたわたしは、そういう考えのひともいるんだ……とおどろきました。

出勤・退勤時間が自由

いまの会社は、打刻そのものがなく、出勤時間も個人の裁量にまかされています。

出勤・退勤時の連絡は不要。
平日に休みをとって土曜日に働いてもいいし、真夜中に働いて日中休んでもいい。

社長いわく、「オレが自由に働きたいからね。できるだけ管理したくないし」。

前職では、打刻が必須なのはもちろん、1秒でも遅刻した場合は、罰則として翌月の給料から5%を差っ引かれるルールでした (なお、遅刻の理由に電車遅延は認められません)。

ついでにいうと、コロナ以前は当日欠勤も罰則の対象でした。

体調管理ができてないのは本人の責任、という考えのもと、体調不良での当日欠勤は許されなかったのです。

そのためか、会社に遅刻する夢をなんどもなんどもくり返し見ては、夜中にとびおきていました。

そんな前職とくらべると、いまはすごく自由です。時代が一世紀くらい違うんじゃないかと思うくらい。

人間関係の不安がない

転職では人間関係にまつわる不安がつきものです。

いくら仕事が気に入っても、直属の上司がいやなやつだったら、あるいは病んでしまうかもしれない。だからといって、次の転職先がすぐに見つかるとはかぎらない。

その心配が一切ないありがたさを、わたしはほとんど考えていませんでした。

むしろ、トントン拍子に話がすすんでいくのがこわくて「ほんとうにこれでいいんかな」とモヤモヤしていたほどです。

初日の朝、コーヒーを飲みながら遠くを眺めていたとき、はっとこう思いました。

「転職後の人間関係に不安がないというのは、じつはむちゃくちゃラッキーなんじゃないか」

ラッキーどころか、それ以上にありがたいことは、もしかしたらないのかもしれない。

心配ごとばかりに気をとられていると、ありがたさやラッキーには目を向けられないものですね。そうわかっちゃいるのに。

不安はあるけど、転職してよかった

今後について、不安はあります。
さっそく、聞いてたのと違うぞと思う件があり……。

わたしのキャリアでは、ちょっときついと感じる仕事をまかされることになったのです。

しまいには「ゆくゆくはセミナーをやってもらえると」とか言われる始末 (そんなん、聞いてないし、無理でんがな)。

先を考えると暗くなっちゃうから、いまは目の前の仕事をひとつひとつ、順番に、と考えています。

やってみたら案外やれちゃうかもしれないし、やっぱりキャパオーバーかもしれない。
そのときがきたら、あらためて考えます。


転職の誘いを受けて初日を迎えるまでの数ヶ月は、二度とくり返したくないくらい、きつかったです。

それを自力で乗り越えたつもりもなくて、気がついたらここまで流されてきたという感じ。

ただ流されてきただけだけど、後悔はありません。

仕事の合間にベランダから空を眺めながら、「転職してよかった」としみじみ思いました。

すぐに落ちこんでしまう自分とうまくつきあいつつ、これから少しずつがんばっていきます!