ビジネス書を「読んだ端から忘れる」のをどうにかしたくて、読書術の本を手にとりました。
読んだら忘れない読書術 | 樺沢紫苑 |本 | 通販 | Amazon
何でもっと早くに読まなかったんだろう? って後悔させられるくらい、充実した内容でした。
個人的に「これだけは忘れたくない」というポイントに絞って、感想を書きたいと思います。
どんな本?
精神科医が教える読書術の本。読んだら忘れないようにするにはどうすればいいのか? が分かります。
読む前/読んだ後でどう変わった?
Before
ビジネス書は「とにかく読まないと」と、かなり焦って読んでました。
でも知識は身につかないし、自分のレベルが上がってる感覚もゼロ。
なのに、いつまでものらくらと「読んで、きれいに忘れる」のをくり返してきました。
After
今までの読み方じゃぜんぜんダメだと分かりました。
そもそも読書はスピードより質。内容について議論できるレベルで読み込まないと読書の意味がない。内容を忘れないために、アウトプットは必須。
言われてみれば当たり前なんだけど、それを論理的に説明されると納得します。納得しないと、行動に移せないですよね。
個人的な気づきポイント3つ
1. 悩みの解決法はほとんど本に書いてある
本は問題解決のために存在します。
悩みの数だけ本がある。だから、本を読めば悩みは解決できる。
他人の経験を活かして、時間の無駄を減らしましょうという著者の言葉に力が抜けそうになりました。
なんでそんなことにも気づかなったか?
本当の意味で読書の習慣が身についていなかったからです。
「困ったことがあったら本を探そう」という思考に至らなかった。
みなさん、困ったことがあったら本を読みましょう。マジで。
それで悩みが完全に消えなくても、本は解決の糸口になります。
何も読まないでもやもやグルグルしてるよりずっと建設的。私ももっと本を読みます。
2. 深読・ワープ読書・固め読み
「こうやって読むと効率的だよ」という読み方がたくさん紹介されています。
その中で、「これはぜったい取り入れたい!」と感じたのは以下の3つ。
「深読」
スピードより質。内容について議論できなければ本を読む意味がない。
「ワープ読書」
「この本で一番知りたいことは何か」を考え、そこを読む (頭からじっくり読まない)。
「固め読み」
短期間に同じ分野の本を何冊も読む。
私が読んでた方法と真逆~~~! ずっと「スピート重視、頭から最後まで全部読む、分野バラバラ」でした。
なんて非効率な読書のしかただったんだろう。正直めちゃくちゃショック。
身になる読書とするために、これからは上記の3つを実践していきます。
3. セレンディピティを高める
「セレンディピティ」なる言葉ははじめて知りました。
Wikipediaによる解説は以下。
何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。
ものすごく納得。というのも、潜在的な悩みを抱えた状態で本屋さんに行ったとき、背表紙を見てはっとする本に出会ったから。
潜在的な悩みだから、言語化できていないんです。悩みが表面化していなかった。でもなんとなくその背表紙に視線が吸いよせられて、タイトルを見たとき「探してたのはこの本だ」ってすぐにわかりました。
その本を読むことで、心のもやもやがすっとなくなりました。もしこの本に出会えていなかったら……と思うと、少し怖いくらい。
読みたいと思った本は、潜在意識が「読め」と注意力を働かせているのだそう。
何かはっとする本があったら、ぜひ読んでみてください。そこには必ず何かがあります。
感想
純粋に「もっといっぱい読書しないと! したい!」と思わせてくれる本でした。
でもお勉強的に読むのではなく、ワクワクするのがいちばん大事。ワクワクするから身につくし、好奇心が起動して次々に知りたくなります。
貧乏性の私は「本を買う」選択があまりできなくて、良さそうな本を見つけても「また今度にしよう」「図書館で借りよう」と、購入までには至りませんでした。
私はフルタイムの社会人です。本を買う余裕も、それなりにはあります。なのに、新品の本を買うのは不相応なぜいたくと考えていました。
でもそれじゃだめなんですよね。「読みたい」と思った瞬間に読まないと意味がない。自己投資を惜しんでいたら、いつまでも成長できません。
著者のように、買う/買わないを1分で決めるのを実践して、直観力も上げてたい。かつ、それによってセレンディピティを高めたい。読書にたいして、期待値がグンと上がりました。
この本に書いてあることを一年でも続けたら、間違いなく成長できると思います。
まずその一歩として、「困ったことがあったらとにかく本を探す」。これは確実に習慣にしたいです。
今とくに読書に興味のない人でも、この本を読めばすぐに次の本を読みたくなるはず。
ぜひ読んでみてください!