君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

「書きたい」と「伝えたい」を使いわける

「自分の小さな場所」を持って、そこで自分の考えを自分なりの言葉で表現したい。

こんな思いを持ってブログをはじめる人はたくさんいるだろう。
だけど継続するのは本当にむずかしい。ネタのありなしじゃない。
自分の書いたものの価値や意味を考えだすと、とてもじゃないけど続けられなくなるのだ。

はじめのうちは感じたことを自由に、自分なりに書くのが、純粋に楽しくてしかたない。自分が何か創造的な遊びに興じているようで、自己肯定感まで高まるかもしれない。
でもなかなか「これ」というものが書けない。いつしかブログに公開するのは書いたうちのごく一部で、基本的にはゴミ箱へ直行するようになる。

最初は書きなれていないし、こういうもんかと思う。でも自分の書いたものがクソみたいに感じるのが何度も続くと、さすがにしんどくなる。

何の答えもない内容。感情の発露でしかないものの無意味さ、価値のなさに、だんだん言いようのないむなしさを感じるようになる。

* * *

そもそも何がしたくて、ブログのアカウントをつくったんだっけ。

とにかく何かを書きたかった。何か新しいことをはじめたかった。自分が何を考えているかわかりたかった。
誰かのためじゃなくて、自分のために。

だけどそんなふうに、「自分のために書く」と決めつけなくてもいいんじゃないか。

ひとりかふたりに読んでもらえたらラッキーな心のつぶやき。
「誰かに伝えたい」という初期衝動のままに書く文章。

そのときどきによって、「ただ書きたいだけ」と「伝えたい」を分けて書く。
どっちに固定しなくていい。両方あっていいんじゃないか。
こんなスタイルでなら、もうすこし続けていけるかもしれない。

* * *

別のことを調べていて、偶然以下の一文に出会った。

新しい取り組みを始めるときのコツは、小さく始めて、小さく失敗し、小さな成功を積み重ねること

Backlogを組織に定着させる3つのステップ~変化は一日にしてならず | Backlogブログ
https://backlog.com/ja/blog/how-to-accept-using-backlog/


小さく始めて、小さく失敗し、小さな成功を積み重ねる。そう、ファーストステップはここからだ。

あなたはまだルーキーで、新品タイヤを履いている。いきなり猛スピードでつっこんだら1コーナーでタイヤをすべらせてクラッシュするだろう。
冷えたタイヤに熱を入れながら、まずは慎重にこのアウトラップを走り切らなければならない。

ステップ・バイ・ステップ。「書きたい」と「伝えたい」を使いわけて、小さなエントリを積み上げよう。
いつかスタートラインに立つ日まで。