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感じたことと考えたこと

最後は腹をくくってエイヤー 〜アラフォーの転職⑩

3ヶ月の試用期間が終了し、ぶじ正式雇用となりました (って言われてないけど、たぶん)。

Web制作会社 (内勤) から、Webコンサル会社 (フルリモート) への転職……なのですが、わたしもマジにぬけさくで「あ。コンサル系だったんだ」って入社して気づく始末でありました。

リモートワークや業務内容、人間関係にも慣れて、あらためて「ありがたいことだなあ」と感じます。ちょっと怖いくらいに。

  *  *  *

転職は一回失敗しています。

前職を辞めたくてしょうがなかったから、「使ってもらえるんだったらどこでもいい、とにかく辞めたい」という逃亡願望が、想像する以上にぶっちぎっていたのだと思います。

というか、そのくらいすてばちにならないと、とても踏み出せなかったというのが本音です。

スマートに、箱の中身を移しかえるみたいに転職できると思っていたのに、もうぜんぜん。不採用メールを受けとって、はじめて現実を知りました。

今後応募したところで落ちまくる、年を重ねるほどにきびしくなると思うと、転職の文字を見るだけお腹が痛くなるようでした。

元上司から引き抜きのお話をいただいたとき、相手の説明に「はい、はい」と調子よくうなずいてはいたものの、じつのところほとんど理解していませんでした (舞い上がりすぎて)。

だけど人間ふしぎなもので、とんとん拍子に話がすすむとそれはそれで「このまま流されるみたいに決めていいのか」っておじけづいてしまって。

人生を左右するものごとは絶対に失敗できないししたくないから、冷静に論理的にすすめたい。まったく論理的でないわたしでさえも、そう考えていました。

でもあらゆる選択は、どうしようもなく感情に依っていて、いくら論理的に考えようとしてもだめなのでした。

転職本を読もうが、他人の転職話を読みあさろうが、転職するメリット・デメリットを何百個列挙しようが決められない。決められるわけないんです。だって、転職後に後悔するかどうかなんて、わかるわけないから。

「最後はエイヤーですよ」

数年前、前職のベテランディレクターがウェブサイトの公開作業について、こっそり教えてくれました。

エイヤーなんて、そんなふうには見えませんでした。と言うと、彼は「そうですか? みんな同じだと思いますよ」と笑って言いました。

「どんなに細かくチェックしても、チェック漏れは必ずある。だけどそれを言ってたら、いつまで経っても公開できない。だから最後はもう、腹をくくってエイヤーですよ」

転職が失敗したときはすごくショックだったし、二度とチャンスは来ないと思っていました。

リファラル採用で落とされることもあれば、ぬけさく代表みたいな転職がうまくいくこともあるし、努力のすえに掴んだ転職先が倒産、なんてこともあって、100人いれば100通りの結果になるのは人生と同じで。

振り返ったとき、自分がどうラベリングするかってだけの話といえばそれまでなのだけど、そうはいっても苦しくて、すごく苦しくて、苦しくなるとわかっててそれでも転職に踏み切るすべての人が幸せになれますようにと、祈る気持ちです。

 

 

 

 

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