はてなブログは、ブログ内でリアクション (はてなスターや読者登録など) が発生すると、画面右上のアイコンに通知されます。
そこに「○○さんに言及されました」という、見たことのない通知がきたものだから大あわて。
「げ、言及?」
言及ときいてたじろいだのは、「言及」を「追及」と勘違いしたから。
それぞれの違いは以下のとおり。
言及 …… ある事柄について述べること、コメントすること。
追及 …… どこまでも追いつめて、責任・欠点などを問いただすこと。
Weblio辞書 より
ぜんぜん、ちがいますやんですね。
※ ほかのブログで自分のエントリのリンクが貼られると、この通知が来るのだそう。知らんかった。
言及を「追及」と勘違いしたわたくし。読まないほうがきっと身のため、そう思いつつも気になってしょうがない。どきどきしながら、言及エントリを読んでみました。
あたまから何度も読み返しました。思いがけなく、はげましの手紙をいただいた気持ち。
とてもとてもうれしいです。xuraさん、ありがとうございます。
自分の書いたエントリで、なんらか心に感じてもらえるとうれしい。
読んだひとが「自分もそうだな/ちがうな」と思考のスイッチを入れてくれたらもっとうれしい。
いままで気づかなかった角度からその問題を見ることができるから、他人の意見はほんらい貴重なものであるはず。
あるエントリのリンクを貼って、それをもとに持論を展開するのは、健全な精神活動だと思います (「クソリプ」でないことが大前提です、もちろん) 。
どっちが正しいとか間違ってるとかじゃなくて、ふたつの異なる意見があるだけだから。
それでも、傷つけられたように感じてしまう方がいらっしゃる。
ひとつには、はてなブログ通知文の「言及」という表現が、誤解を生むのではないかと思います。
「言及」から受けとる言葉のニュアンスが、なにやら敵意めいてる感じ、ありませんか。
追及、論及、及落……「及」がつく言葉ってなんか、やたらものものしい。
「おまえは間違っている」と指をまっすぐ差されているような、いやな感じ。
「及」の字のなりたちを調べてみたところ、その秘密がわかりました。
後ろより手を延ばして、前の人に追い及ぶ形。逮及・逮捕の意とする。
及(漢字)とは - コトバンク
「言及しました」という通知を見て、おののく。後ろからいきなり腕を掴まれた気持ちになる。警戒する。
「及」という字がわたしたち日本人のDNAに、危険信号としてすりこまれている、ように思えてならないのです。
はてなブログの通知文もせめて「話題にされました」くらいにしてくれたら、これほどの警戒心を抱かずにすむのではないでしょうか。
言葉がひとに与える影響、微妙なニュアンスを瞬時にかぎわける繊細な心をひとは持っているのだなあということ。
言及いただいたことで、いろいろに考えました。ありがとうございました。