君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

お菓子を焼きたくなる夜

むしょうにお菓子をつくりたくなる夜があります。

お菓子といっても、混ぜて焼くだけの簡単なものばかり。凝ったものはつくれませんし、腕もいまいち。

というのも、過去にシフォンケーキを死ぬほど焼いた時期があるのですが、一回もまともに焼けませんでした。うまく焼けないのはわたしの腕でなく、このおんぼろオーブンのせいだと妹(元パティシエ)を呼びつけて同じ材料と道具でつくらせたら、すばらしくおいしいシフォンケーキが焼き上がり、妹の才能のありさと、自分の才能のなさにびっくりしたことがあります。わたしのあとを泣きながらついてきてたあの子が…みたいな。

そのようなわけで、凝ったものをつくるのは大昔にあきらめました。ぐるぐる混ぜて焼くだけでも、十分楽しいですから。

きのうは、夜中にプリンをつくりました。

レシピは『ホーローバットで作るうちのお菓子』から、「蒸しプリン」。たまごと砂糖、あたためた牛乳を混ぜて蒸すだけの、テクニック不要のかんたんお菓子です。

めんどいのでカラメルなんぞありません

先週はチョコレート抜きのチョコレートケーキを焼きました(ココアを混ぜたケーキのこと)。

思いつきでアイシングをかけて、刻んだアーモンドとアプリコットを散らしてみたら、甘すぎて失敗。でも、つくってる間は楽しかった。

なんだってそうだけど、つくってる間が一番楽しい。オーブンの中で膨らんでいく生地は何度見ても見飽きないし、毎回幸せな気持ちになれます。労力に対する報われぶりがこんなに大きいものって、他にないんじゃないかな。

そもそもこの見た目がありなのかわからない

小さな達成感、という意味でも楽しいけど、それ以上にままごと遊びの感覚になれるのが、いいのだと思います。

皿やらティーカップやらを集めたがるのも、ままごと遊びがしたいからなのかもしれません。家事は死ぬほどきらいだし、子どもの頃に妹とままごと遊びした記憶もないんだけど。