死ぬ気でもってジョギングを続ける、とかたく誓ったにもかかわらず、もう3日も走っていない。
それというのも、3日前、体調を崩しちゃったから。
ジョギングから戻りシャワーを浴び、さあ仕事、って座った瞬間、なんか、おかしいなと。
それから一気に風邪の諸症状勃発、という次第。
わけがわからない。
だって、過去最高に健康的な生活を送っているのに。
サプリもプロテインも青汁もハーブティーも飲んでるってのに。
翌日は、もちろん走らなかった。なにしろ「体調不良」だもの。
抗原検査は、陰性。
安心して、おおいばりで休む。
その翌日も、休んだ。
調子は戻ったけれども、コロナワクチンの接種が、ひかえていたから。
接種当日は激しい運動をしてはいけないという注意書きが、たしか、あった。激しい運動をしたあとにワクチンを打つとどうなるんだろう。おそろしい。
問診票には、ありのままを書いた。鼻づまり。せき。
うそとばれたらものすごく怒られるんではないかと、恐れおののいたから。
接種を断られるかと思ったら、「熱がないんなら、いいよ」とのこと。
接種翌日、つまり、きょうも休んだ。
きょうの寒さといったら、ひどい。最高気温6℃なんて、もう冷蔵庫といくらも変わらない。人間が走っていい温度帯ではない。
もちろん寒いから走らないのではない。前回同様、副反応で高熱が出るにきまってるから、つまりこれは合法的な休息。
3日も走らないでいると、「ほんとうは走りたくなんかないのに」といった不満が、むくむくわいてくる。
走りたくない。そんなのに時間を使いたくない。
だけど、走らないでいると自分がどうなるか、たかが3日でわかってしまった。
眠れない。
やや、うつっぽくなる。
あるかないかのちっこい自信が、なくなる。
でも今日は、合法だから。
走らないでいい、というか、走っちゃいけない日なんだから。
部屋から一歩も出ないつもりだったのに、食材が底をつく。しぶしぶ、出かける。
すこし歩いたら、ランニングをしている男のひととすれ違った。
すれ違ったあと、(さっきのひとなら、ワクチンを打った翌日、ものすごく寒くても、走るかな)と考える。
走るな、きっと。
熱は、いつまで経っても上がらなかった。
ぜんぜん、合法じゃなかった。