君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

ITパスポート試験に合格しました

670/1000。

画面に表示された点数と、合格基準の表を、ばかみたいに何度も見比べました。

受かった。

そう実感したのは会場を出て、イヌツゲの植え込みに大きな蜂が飛び回っているのを見たとき。

いまなら刺されても平気、と思って。それから「やった」と声に出してみたらうれしくなって、やった、やった、とくり返してようやく、合格した実感がわきあがってきました。


ITパスポート試験は国家試験です。
国家試験といっても合格率は約50%、難易度は低めといわれています(まあわたしが受かるくらいですし)。

とはいえ仮にも国家試験ですから、なめてかかると痛い目をみます(みました)。
出題範囲が、とにかく広いのです。

  • 新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)
  • 新しい手法(アジャイルなど)
  • 経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)
  • IT(セキュリティ、ネットワークなど)
  • プロジェクトマネジメントの知識

 参考:【ITパスポート試験】iパスとは

IT業界につとめているからといって、たいしたアドバンテージにはなりません。
業務で得た知識にかんする出題はごくわずか。ほとんどが見たことも聞いたこともない単語のオンパレード。そのうえ損益分岐点を求める計算問題なんかも出題される。

片手間の勉強だけでは、とても合格できません。
わたしも平日週末問わず、どくづきながら勉強しました。


出題は100問。制限時間は120分です。
見直しの時間を考慮しても、1問1分以内に回答しなければなりません。

なのに1問目からして意味不明で、文字通り固まってしまいました。続く2問目も。

このあたりから(めんどくさ)と集中が途切れてしまいました。

試験中はほとんど集中できませんでした。
空調はききすぎて寒いくらいだったし、のどはかわくし(飲食は厳禁)、トイレに行きたいようなそうでもないようなで落ち着かない。おまけにPMS月経前症候群)まっただ中で、ものすごくだるい。コンディションは最悪でした。

なかでも、のどの渇きはきつかったです冗談でなく。
飲めないと思うと、よけい気にかかる。だからって手を挙げて「のど渇いたんで水飲んできていいですか」とか、言えない。真夏に受験したひとはつらかったと思います。

そもそもなんで我慢させられなきゃいけないんだ。ペットボトル一本持ち込んだからって、なんだっていうんだよ、まったく。

PMSだからか、ちょっとしたことでいらいらが止まらない。(こんなところにもう一回来て、同じ思いをするなんて死んでもいやだ)と心の底から思いました。集中はできなかったけど、その一点で必死に解きました。

76問あたりで「いける」となぜか確信し、のどの渇きもあって、100問終わったら見直しもそこそこに試験終了のボタンをクリック。
自動採点の結果、ギリで合格ラインに達していました(なんで「いける」って思ったんだろ?)。


ケーキをたくさん買って家に帰ると、ちょうど夕暮れの時間。ベランダで陽が落ちていくのを眺めながら、いままでのぶんを取り返すみたいにして小一時間たっぷりたそがれてやりました。

試験なんか受けたくなかった。勉強なんかしたくなかった。なにをしても心が晴れないで苦しかった。
高校受験とか大学受験ってこんな感じなのかな。こんなのじゃ足りないよな。10代でなくてよかった。大人でよかった、わたし。


夜、いろんなケーキをちょっとずつ食べて、翌朝、残りを夫とはんぶんこしました。

おめでとう。ありがとう。どうでもいいって思ってたけど、合格するとやっぱりうれしい。
げんきんなことです。