君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

新年の食事、限界と失敗

新年のテーブルに、なにを用意すればいいのかいまいちわからなかった。

例年帰省していたし、母親が出すものをのべつまくなしに食べてただけだから。

わかんないなら、さっさと検索すればいいんだけど、すっごい献立ばっか出てきそうでイヤだった。正月に食べるためだけに、休暇をつぶして手作りなんて死んでもイヤだ。

結局つくったのは、お煮しめ・だし巻き卵・黒豆。
これに数の子とかまぼこを切って出した。

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たった5品だけど、これがわたしの限界だし、正直いうと満足している。

もっと豪華なテーブルも、もっと質素なテーブルもある。くらべたらキリがない。

自分なりに納得して笑顔でふるまえるのが、なんといってもいちばん大事だと思う。

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これが限界

いっぽうで「失敗した……」と感じたのが、まったりタイムの食事。

新年といえば豪華な食事。豪華な食事といえば、ワイン・生ハム・チーズ……と、欧米的な発想であれこれと取り揃えたのだけど、これが失敗だった。

littleray.hatenablog.com

わたしは体質的に、アルコールや加工肉の摂取がたいへん望ましくない。だけど正月くらい、ぱーっと派手に好きなものを食べたかったし、許されると思っていた。

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これは失敗

気分よく酔って、お笑いの番組をだらだら見るのは最高だった。一年がんばったご褒美に思えた。

だけど、いくら酔いがまわっても、頭の片隅は氷みたいに冷静だった。肉肉しい生ハムやサラミをつまみながら、終始「これで体調がわるくなったらどうしよう」と考えていた。

いちど体調を崩したら、一気に悪化する。向こう半年は苦しむことになる。

空いたグラスにワインを注ぐかを迷って、やめた。迷いが生じると味覚まで変わるのかはわからないけれど、生ハムもサラミもそれほどおいしいとは思えなくなった。

そうしてやっと「この食事はわたしを不幸にする」と認めた。


三が日の最後は飲まなかった。
かわりに、ルピシアの福袋から「ダージリン春摘み」をていねいにいれた。

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少々渋くなったけど、おいしかった。一杯の紅茶に幸せを感じるのは、豪華な食事よりも素敵なことのように思えた。

 

新年の食事ひとつ、ばしっと決められない。まことに情けない。

でもなにがベストかは、ためして、失敗しなければわからない。
あるべきや見映えよりも、わたしや家族がハッピーに過ごせるほうを選びたいって思う。