君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

やさしさとTK成分でできている

今週はすこし気分が沈んでいたので、リハビリとして日記を書きます。

週末に夫とTMNのライブDVDを観て、スーパーGT観たってだけの、とくに意味のない個人的な記録です。

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めずらしく、夫が土日とも休みだった。

彼がいるだけで、何か心が安定する。心が弱っているとき、PMSなんかのとき、とくにそう感じる。ある意味で精神安定剤なのだと思う。

そのうえ今週はレースウィーク。レースウィークは、二重の意味でわたしを幸せにしてくれる。

ひとつは単純に、レースが好きだから。
もうひとつは、週末にレースがあれば、どこにも出かけないでいいと思えるから。

レースがあろうとなかろうと、休日は一歩も外に出ないわたしにとって、レースは部屋にひきこもる正当な権利になる。

夫のオフと、スーパーGTの開催。考えうるかぎりの、最高な週末だったです。

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土曜日の朝、夫がおもむろにTMNのライブDVD『WORLD'S END Rhythm Red Live』を見はじめた。

みる? も、みたい? もなく、「おもむろに」としか表現しようのない感じで。

そして唐突に小室さんを語りはじめる。いまのさあ、超カッコよくない? 最初観たとき、スッゲーー!って思ったんだよね。
ごめん見てなかった、とわたし。

彼はリモコンをつかんで即刻映像を巻き戻し、ショルダーキーボードの柄でシンセサイザーグリッサンドする小室さんを見せる。

これこれ。カッコよくない? こんなことするの、小室さんくらいだよ。

みたいなやりとりが、5分おきにくり返される。というかこのDVDを見る (見せられる) のもこれで何度目かなのだけど、たいてい同じシーンで同じ語りをする。よく飽きないなと思う。

とはいえ、わたしもすこし前までaccessの『LIVE ARCHIVES BOX Vol.2』で同じことやってたから、文句はいえない。

TMNファンでない人はたぶん、プロデューサーとしての小室さんしか知らないだろう。わたしもライブ映像をはじめて観たときは衝撃だった。

個人的には、10代で出会うべきアーティストのひとりだと思う (わたしはTMNの曲しか知らなった。残念)。

わたしが小室さんを褒めると、彼は「ようやく貴様にもわかったか」といった、妙に誇らしげな顔をする。

彼の気持ちもわかる。たしかに、当時の小室さんを超えるキーボーディストの出現は、今後もあり得なさそうに思える。それくらい圧倒的なのだ。

いまこういう人、いないよね。わたしの言葉に、彼もうなずく。
シンセヒーローがいないんだよ。めちゃくちゃうまくて、すごいキーボーディストはいっぱいいるけど、ヒーローがいない。

思えばこの20年くらい、まったく同じ会話を我々はくり返している。同じ会話を、いままさに新しく生まれ出た会話であるかのようなテンションで持論をぶつけあう。

我々は夫婦というより親友に近い。
同じ話を何度くり返しても飽きないし、ふと胸に浮かんだ話題を遠慮なく口に出せる。持論をぶつけ合って、新しい着地点を探そうと思える。

そんな相手は、お互い世界に一人しかいない (たぶん)。

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そうこうしているうちに、スーパーGTの公式練習がはじまる。
(J-SPORTSでは予選や決勝だけでなく、公式練習も放映してくれる。ありがたい)

当然だけれども、イケメンドライバーをチェックするためでなく、各マシンの仕上がり具合をたしかめるために観る。当たり前である。サッシャ・フェネストラズくんはやっぱりかわいい。ウェルカムバック・トゥ・ジャパン。

公式練習中に夫がDVDを片づける。違う。べつのDVDに差し替えている。

そっとパッケージを見ると、小室さんのソロライブDVDだった。

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日曜日。スーパーGTの決勝である。

とても語らずにはいられないけど、1エントリに書きたいくらいだけど、モタスポブログじゃないから、でも書きたいってときはどうすりゃいいの? ってことでほんのちょっとだけ。

------スーパーGTここから--------
10年以上応援している38号車、ZENT。今季はまったくだめで、いいとこなしだったのです。第6戦も予選は10位だし、決勝の序盤でペナルティくらっちゃって、もうだめ、もうあかん、今季まじで終わったと思ってたら、なんと、後半にいきなりスパークして、がんがん抜きはじめちゃって。ぶち抜きまくって2位まで上がったとき、喉から血が出るくらい叫びました (翌日喉ががらがらになった)。応援しているチームが表彰台にのぼるって、精神的なインパクトがこんなにデカいのかっておどろきました。好きなアーティストの新曲が出るくらいの興奮度。もし優勝でもしたら、アルバム出るくらいの爆発度。ほんっとうにうれしかった。ZENTさいこう! だいすき!
------スーパーGTここまで--------

ドライバーのふたりが熊本空港で「今日はいっぱい抜いたから」ってラーメンにチャーハンつけちゃうとか、

石浦さんTwitterの動画にチラチラ映るイケメン立川さんがめっちゃイケメンだとか、

わたしはやっぱ38号車が、立川さんがすんごく、すんんんごくすきなんだって実感しました。

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すばらしいレースを観て、ソファでうとうとして、夕食の支度をはじめるころには、すっかりPMSに食いつくされていた。

不思議だなと思う。レース中、ずっとテンションが上がりっぱなしだったのに。つまりPMSは、アドレナリンには勝てないのだ。
って、わかったところでどうしようもないけど。

ソファから起き上がれないわたしを見て、夫が大丈夫? と声をかける。
大丈夫じゃない、ぜんぜん。わたしは答える。

そう言うならなんで、夕食をつくるとか、つくるそぶりを見せるとかのアクションがないわけ?
喉まで出かかる。でもこれで火口を切ったら止まらなくなる。わたしはいったんぶちぎれたら、自分で自分を止められない。

うちはレストランかよ。あたしはお前のママかよ。口を開けて待ってたら、決まった時間に食事が出てくると思ってんのかよ。

妻がぶちぎれると彼は貝になる。言い返されるのも腹が立つけど、黙りこくられるのも腹が立つ。つまりどういう態度をとられても、わたしは永久に腹を立てつづけるのだ。

爆発しそうになるのを、いまはぐっとこらえる。
なんといっても今日は、ZENTが奇跡の2位を獲得したのだ。我慢を重ねての勝利だった。わたしは忍の一字を学ばなければならない。

妻が弱ってるときに、なにも言わずさっと夕食を用意してくれる夫だったらと思う。まじで思う。

でもしょうがない。

料理スキルがないかわりに、やさしさとTK成分だけはたっぷりある安定剤なんだから。

 

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