君は世界に一人だけ

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感じたことと考えたこと

休暇中の小さな贅沢:コメダ珈琲に通う

休暇中コメダ珈琲に通うのは、GWに続いてこれで2回目。2回目ともなるとさすがに落ち着いたもので、「自分のテリトリーになった」と感じる。

なんでいちいちコメダに通うかというと、書き物をするため。
ずっと同じ場所にいるとダレてくるし、集中力が続かない。どこか別の場所で書きたいと思って見つけたのがコメダだった。

ほかにもお店があるなかで、なんでコメダなのかというと、すべてにおいて「ちょうどいい」から。

ちょうどいい高さのテーブル。疲れない椅子。ほどよく広い店内に、ほどよい雑音。ちゃんとしたコーヒーとパン。落ち着いた内装と音楽。高すぎない価格設定 (超大事)。

こういう場所って、ありそうであんまない。コメダは外で書き物をするのに最適な場所だと思う。

毎朝通いつめて、心身が場所になじんだのも大きい。外で書き物するって、周りを気にしてあんがい疲れちゃうから。

 

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散歩がてら開店時間に行き、コーヒーとパンを食べたら、書き物をする。店内が混んできたら帰る。
コメダ通いは一日に良いリズムを生み出してくれた。

そうそう、場所に慣れてきたからか、ちょっとした人間観察も楽しかったです。

 

* * *

 

ある朝、常連客 (70代男性・米農家ふう) がいつもの席にすわった。あれっと思う。片割れがいない。いつも男二人連れでやってくるのに。

この二人組がものすごくなぞで。友達なんだろうけど、とくにおしゃべりするわけでもなく、向かい合ってコーヒーとパンを食べたらさっさといなくなっちゃうのです。

店員が水を運んできて、「いつもの?」と聞く。男性は歯切れ悪くもうちょっと待って、みたいなことを言う。
窓の外にちらちら目をやったり、メニューをぱらぱらめくったり、えらく落ち着きなく過ごして30分。おお、ごめんごめん、なんてノリで片割れがやってきた。

その瞬間の、待っていた男の満面の笑みたるや。

なぞに「いやいや、今来たばっか」とごまかしてたけど、店員に「この人30分も前に来て席取ってたわよ」って即バラされてた (店員と常連さんはとても仲がいい)。

そんなやりとりがあったのに、やっぱり黙ってコーヒーとパンを食べてさっさと帰っちゃった。なぞ。

としをとって、コメダで毎朝落ち合う友達がいるって、すっごくうらやましい。自分とコーヒーを飲むためだけに席を取ってくれる友達がいるって、とても素敵な人生だと思う。

 

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コーヒーと焼きたてのパンを運んでもらったら、数秒それをじっと見る。
わたしのために淹れられ、焼かれたもの。
うれしい、と素直に思う。

貧乏性なわたしにとって「コメダ珈琲に毎日通う」のはとんでもない贅沢。ほんとは。

でも「毎日心身をすり減らしてんだから、休暇中くらい好きに過ごしたい」を叶えるのに、朝のコメダ通いはいいアイデアだと今は思っている。

小さな贅沢を自分に許すのも、大事だ。そんなことを考えながら幸せ気分でパンをかじる。冷めてる。えーうっそーと思いながら顔には出さずに黙って食べる。
毎日通っていれば、そういう日もある。

わたしはコメダ、好きです。

 

 

↓初めてコメダに通ったときの話 

littleray.hatenablog.com