"21世紀にまともな給料をもらって、良い生活をしようと思った時に何をしなければならないか"
そんなおそろしい問いに答える本、「ハイ・コンセプト」を読みました。
「これからどんな時代が来るのか」
「生き残るためにどうすればいいのか」
そんな漠然とした不安や疑問にヒントを与えてくれる本です。
読んだら「やっとオレの時代が来たぜ~~!」って右脳が叫ぶはず。
以下、ぜったい覚えておきたいベスト3を簡単にまとめました。
1.【今の仕事を続けていいか?】チェックリスト
1.他の国なら、これをもっと安くできるか。
2.PCなら、これをもっとうまく、早くやれるか。
3.自分が提供しているものは、この豊かな時代の中でも需要があるか。
つまり新しい価値を創出できるかどうか。そうでなければ、コンピュータかアジアの他の国に仕事を奪われる可能性が高い、とのこと。
2.「物質的な欲望」から「意義的欲望」へ
今の時代、みんな生活に必要なモノは手に入れちゃった。
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生活において「目的や意義の追求」が不可欠に。これからは「潜在的な欲求を満たせるか?」にかかっている。
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人々の潜在的な欲求を満たすモノを生み出すためには、「右脳主導思考」が不可欠。
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右脳主導で思考するには「6つの感性」が必要。
3.新しい時代に必要な「6つの感性」
・機能ではなく 「デザイン」
・議論よりは 「物語」
・個別よりも 「全体の調和」
・論理ではなく 「共感」
・まじめだけではなく 「遊び心」
・モノよりも 「生きがい」
これらは本来、人間に備わっている資質。
ないものを取り入れるんじゃなくて、もともと持っているものに磨きをかけましょう、という話。
感性を磨くヒントはたくさん紹介されています。中でもいちばんユニークだなって思ったのが、「5本の線で自画像を描く」。特徴をパッと掴むって案外難しい。
まとめ
創造できなければ淘汰される。本を読み終えたとき、率直にそう感じました。
ポイントは「人の潜在的な欲求を満たせるものを創出できるか」。感性を磨くことは、今の時代において何より大切だと痛感させられました。
怖い。でも感性を磨くって、人生を楽しむことにもつながっています。
「コンピュータに仕事を奪われる」ってビビるんじゃなくて、変化に対してワクワクしてたい。
自分の感性をフルに使って、つきぬけたい。
そのためには「日々の積み上げ」以上に大事なものはありません。
自分を信じてコツコツやっていこう。そうあらためて思いました。
感性の磨き方についてのヒントも満載なので、小さなお子さんのいらっしゃる方にもおすすめです。