読書術の本を読んで以降、読書ノートをつけるようになりました。
(本の手法通りにはしていません。エッセンスだけ取り入れて、ほぼ自己流)
一見めんどくさそうな読書ノート。やってみると案外楽しいです。
読書ノートの効用と、私なりの書きかたについて紹介します。
読書だけでは全部忘れる
そこかしこで言われてる定説ですが……
読んだらアウトプットしないと、全部忘れてしまいます。
読んだ直後は「わかったつもり」になるけど、他の本を読んだ瞬間に見事なほどきれいに忘れます。エッセンスなんか残ってりゃしません。
とはいえ「読書ノート」という字面から、すでにげんなりします。
小学生のとき無理やりやらされた「読書感想文」を思い出すからだと思う。私あれ、スーパー嫌いだった。
義務的にやるのは仕事と生活だけでお腹いっぱい。大人になったら、何ごとも楽しく取り組むべきです。
楽しく続けるためのゆるルール
1.楽しくやる
一番大事なのは「楽しくやること」。
忙しい合間をぬってやるんです。楽しい以外の要素 (ノルマとか) では絶対やりません。
まずは楽しくやるにはどうするか? を優先して取り組みます。
2.見逃してもいい
「新しい気づきがひとつあればいい」くらいの気持ちで、気楽に取り組みます。
3.比べない
人の読書ノートや、レビューと比べないようにします。
読書ノートは自分の成長のために作るのであって、他人のためでも、えらく見せるためでもないから。
読書ノートの作りかた
1.本を読みながらふせんを貼る
さくさく読みながら、おっと思う箇所にふせんを貼ります。
(慣れると電車の中で貼るのも平気になります)
2.ふせんを貼った箇所を書き写す
読了したら読書ノートの出番。まずページの上部に「タイトル/著者/日付」を書きます。
最後にまとめページを作るため、タイトルを書いたページは白紙のままにしておきます。書くのは次のページから。
ふせんを貼った個所を読み返して「これは」と思う個所をたんたんと書き写していきます。写経みたいなイメージ。
書き写す分量は本によってまちまち。2ページで終わる本もあれば、15ページを費やす本もあります。
自分の意見は書き込みません。
そうしたほうがいいって理屈ではわかるんだけど、やってみるとワンパターンな反応しか書けないし、読み返したとき自分がアホみたいに思えるから。
3.まとめページを作る
[2] が終わったらしばらく放置して、忘れた頃にまとめページを作成します。
私は要約するのが苦手です。なので「覚えておきたいポイント/ベスト3」を選出するところから手をつけます。
ベスト3を適当に短く要約して書いて、「つまりこの本を一言で言うと?」を考えます。
最後に気楽な感想を書いたらおしまいです。
書いたノートは何度も読み返す
読書ノートは読み返しがめっちゃ大事。すぐ忘れるから。
読み返すたびに、記憶力の脆弱さにおどろかされます。あんだけ書いたのに、なんも覚えてねえじゃねえかよみたいな。
読書ノートを書いて、自分なりにまとめる。そこまでやってもさっさと忘れるんです。
本を読んだだけで覚えられるはずがありません。
読書ノートは未来の自分へのプレゼント
私にとって読書ノートは、今の自分のためでなく「未来の自分のため」です。
未来の自分に、何かを発見してほしいから。本から得た気づきを、いつかちゃんと取り入れてほしいから。
本を再読するのは大変です。だけど読書ノートなら手軽に読み返せます。はっとする言葉に出会えたら、過去の自分に感謝したくなります。
本を読んだら、ぜひ気づきをひとつ書き写してみてください。
何年後かに、きっと「自分グッジョブ!」って言うと思いますよ。