先日、仕事で落ち込むことがありました。
気持ちが沈んで、2日ほどモヤモヤ……。落ち込むと、何かをしたいという気力も湧いてきません。
そこで問題の内容を書き出してみたところ、あっさり自己解決。今までの落ち込みはいったい何だったんだと思うくらい、さっさと解決してしまいました。
いやなことがあった時ほど、えいやーで書いてみると立ち直りが早まるかも。
今回それを実感したので、ちょっと深掘りしてみました。
落ち込んでも、相談できない
落ち込むことがあったとき、考えをまとめるためにも「人に相談する」のは有効な手段です。
でも困ったことに、カッコつけの私は悩みをあまり人に話せません。
うまく説明できないし、話しながら「こんなくだらないことで落ち込むのかって思われる」と気になって話に集中できない。いろいろ考えすぎて余計に落ち込んでしまうのです。
いちど落ち込むと、これまでの失敗や何やかんやが押し寄せてきます。頭の中はネガティブのフェスティバル状態。いつもこの状態から抜け出せないまま、少しずつ忘れていくのを待つばかりでした。
10分で立ち直る
仕事のモヤモヤを抱えて、心が沈んでいるときふと「モヤモヤは紙に書き出すといい」と何かで読んだのを思い出しました。
でも脳内は「やりたくね〜〜〜!!」のブーイングの嵐。
それでも「思いついたコトはとにかくやってみる」のは自分との約束事なので、「ああいやだ」と思いながらノートを広げて書きはじめました。
問題を紙に書き出したら……、ものの10分であっさり立ち直っちゃった。
そこまでの効果を期待して書いたわけじゃないから、びっくりしました。
「ものは試し」と言うけど、何でも試してみるものですね。
誰でも時には落ち込みます。落ち込むこと自体はしかたありません。
そうじゃないと「こんな小さなことで落ち込んでしまう自分」をさらに追い詰めてしまうから。
大切なのは、いかにそこから早く立ち直るかです。
書くとなぜ立ち直れるのか
書くと、なぜ立ち直れるのか?
「問題の本質に気づき、改善案が明確になるから」だと思います。
書くことで、問題を客観的にとらえられます。これだけでもけっこう気が楽になります。そしてたいてい「思ってたほど大したことなかったな」とか思います (私の悩みがミクロすぎるのかもしれないけど)。
客観的に捉えられると、想像していた問題は表面的なものでしかなくて、もっと根深い部分の改善が必要と気づきます。
問題の本質に気づいたら、頭は自然と「改善するにはどうするか」にスイッチします。ただ落ち込んでモヤモヤするしかできなかったのとは大違いです。
「自分なりの最適解」を持てると、心はかなり落ち着きます。
改善案の内容より、自分で考えるプロセスそのものが自信につながるのだと思います。
モヤモヤの書き出し方
具体的な書き出し方は、ごくシンプルです。コツは「殴り書き」。
1. 紙とペンを用意する
書けるものなら何でも。
2. 頭の中にある言葉をそのまま書く
整えようとしないで、一気にだーっと書きます。一方的にまくし立てるみたいに。
勢いが大事! 殴り書きくらいがちょうどいいです。
3. スッキリするまで書く
全部吐き出すまで書きます。書いているうちに、不思議と問題の本質や改善案が浮かんできます。
書く前には何も思いつかなったのに、書くと気づきを得られます。「書く」ってやっぱすごい力があると思う。
書き出さないと、モヤモヤは消えない
実際に書き出すまで、「わざわざいやなコトを書くなんて」と思ってました。
誰でもいやなことには蓋をしたいものです。蓋をして、そのまま燃やしちゃいたい。
はじめて書くとき、頭は「書きたくね~~~!」って叫ぶかもしれません。
見たくない、考えたくない、向き合うのが怖い。紙に書くだけでスッキリするほど単純な問題じゃない。他の人には効果があるかもしれないけど、私には効果がない……
でも書き出さないと、モヤモヤはむしろ心の中にとどまり続けます。心が晴れないのは、問題を客観視できずにぐるぐる同じところを歩いているからです。
物事は何につけ客観的なモード、自己認知が大事です。客観的に考えるには書き出すのが一番手っ取り早い。えいやーで書き出しちゃえば、まったく違う視点に気づくかもしれません。
落ち込んだときには、いちどモヤモヤを書き出してみるのをおすすめします。