先日、「Twitterで話しかけるのをためらってしまう」というツイートをしました。
ツイッター、話しかけようとして、言葉書いて、やっぱ消して閉じるっていうの何回もやってしまう。
— 橘 (@naotachi1225) 2021年1月18日
話しかけられたら嬉しいのに、逆となると余計なこと考えちゃう。
なんだこいつって、べつに誰も思わないのにね😂
この「リプライ送るのビビっちゃう問題」について、あらためて考えてみました。
リプライのハードル
どちらかといえば、SNSは苦手でした。
「タイムラインについていけない」
「何をつぶやけばいいのかわからない」
これまでにも、思い立ってTwitterアカウントをつくったはいいものの、1年も経たずにやめるというパターンを何度か経験しました。
今にして思えば、「SNS上で誰かとつながりたい」という思いが希薄だったのかもしれません。
そんなだった私が今、自分なりのペースで積極的にTwitterをしている理由はひとつです。
「同じ思いのひととつながりたい」
誰かとつながるためには、リプライのハードルを越える必要があります。
もらったリプに返すだけじゃなくて、自分から声をかけなければ「つながり」はできません。
これまで積極的にSNSをしてこなかった私にとって、リプを送るのはとんでもなく高いハードルでした。
ビビってるのは私だけ、と思ってた
ツイッター、話しかけようとして、言葉書いて、やっぱ消して閉じるっていうの何回もやってしまう。
このツイートをしたとき、「こんなこと考えてるのは私だけ」なんて思ってました。
なぜかというと、タイムライン上のやりとりがいつも、すごく楽しそうに見えたから。
みんな自分のペースでTwitterを上手に使いこなして、気負わずにやりとりして、気軽に仲良くなってる、ように見えていたから。
でもこのツイートにいただいたリプを読んで、そう思ってたのは私だけじゃなかったんだと気づきました。
なぜリプをためらってしまうのか
私たちは原則的に、100パーセントの善意からリプライを送ります。100パーセントいいことをしているはずなのに、なぜリプを送るのをためらってしまうのか。
私の場合、コメントを打ったあとにこう考えてしまうからです。
「誰でも言うような、ふつうのことしか言えない」
「こんな短いの、失礼かも」
「解釈が間違ってるかも」
「他の人は、もっとおもしろく返すのに」
「『いつも話しかけてくる』『うざい』って思われそう」
いったん悩みはじめると、転がるようにわるい方へ考えてしまう。
すごい!って言いたくて、
一緒に笑いたくて、
一緒に喜びたくて、
一緒に泣いてあげたくて、
「好き」を込めて書いたもの。それが、なぜか失礼な内容であるように思えてしまう。
どうかすると、自分が「相手を配慮しない、程度の低い人間」みたいに思えてくる。
こんなものを送って「何だこいつ」と思われるくらいなら、何もしない方がいい。
リプを送る行為は、自分が傷つくリスクを負うのと同義です。
誰も、みずからすすんで傷つきたいなんて思いません。
だからこわいし、ためらってしまう。はじめて送る相手ならなおさらです。
送れなかったそのリプを、もし自分が受け取ったら
私は自分の送ろうとしたリプを冷静に、客観的に考えてみました。
送れなかったリプとまったく同じ内容のリプを受け取ったとして、私は「うれしくない」なんて感じるだろうか。
誰も考えつかないような、独創性あふれる、何かはっとするようなリプだけに、喜びを感じるんだろうか。
そんなわけ、ない。
ごくふつうのありふれた言葉でも、
どんなに短くても、
どんな解釈でも、
おもしろくなんかなくても、
同じひとから何度話しかけられても、
リプをもらったというだけでめちゃくちゃ嬉しい。
なぜか?
彼女が、「わたし」に声をかけてくれたから。
声をかけてくれた、その気持ちに感動するから。
いいねがハイタッチなら、リプは「短いハグ」くらいあたたかいアクションに感じるから。
だから内容は、きっと二の次なんです。
相手も手探り
Twitterは、画面の向こうにいる相手も手探り状態のはずです。
(そりゃもちろん、息をするようにTwitterを使いこなすひともいます)
よくよく考えたら当たり前なのに、あまりの「自分のリプできなさ加減」に頭がいっぱいで、想像が及びませんでした。
それに、ビビりたおしているこの私のツイートやリプのやりとりさえも、「Twitterを上手に使いこなしてる」ように見えているかもしれない。私がみんなを「上手に使いこなしている」と感じたように。
私は今もめちゃくちゃ手探りです。
それなら、相手だってめちゃくちゃ手探りなはず。
「相手も手探りなんだ」と気づいたとき、リプへの考え方が変わりました。
リプの重みを分散する秘策
残念ながら、リプに返事がないという事態も起こりえます。
送ったリプに返事がない。返事どころか、ハートさえ赤くならない。
何か変なこと書いたかな?
迷惑だったかな?……
リプを送るのに慣れる前は、さすがに落ち込みました。リプ自体こわくなった時期もあります。
リプには傷つくリスクがともないます。
精神衛生上いちばん良いのは「リプを送ったら忘れる」。
だけどそう思えないときはどうするか。
私の秘策は「複数のひとにリプを送る」。
ちょっとしか送らないから、ひとつひとつのリプを重く感じてしまう。
だからいろんなひとのツイートに、同じタイミングでリプを送っちゃう作戦です。
はっきり言って、これにはメリットしかありません。
同じタイミングで違うひとにリプを送る
↓
リプへの心配が分散される
↓
送ったリプのほぼすべてに返事がくる
↓
そっちのやりとりが楽しいから、返事のないリプが気にならない
↓
自分のツイートにもリプをしてもらいやすくなる
いいことづくめです。まさに秘策。
この秘策で、以前ほど重く考えなくなりました。
大事なのは、たとえ返事がなくてもむやみにビビリを増幅させないことです。
返事がない、そのほとんどの理由は「単純に気づいてないだけ」 (タイミングわるく通知に表示されないことが、まれにあります)。
リプを重く考えてしまうとき、ぜひいちどお試しください。
こわいから、大切に思える
どんなにTwitterに慣れても、ずっと手探りは続きます。
でも「相手も手探りなんだ」と思うと、リプを送る恐怖がやわらぎます。
相手にリプを送るのをためらう気持ちがあるひとは、受け取るとき人一倍ありがたく思えるはずです。
私はブログの感想をいただくと、いつも土下座したくなるくらい感動します。ツイートではなくブログの感想を送るのが、どれくらいハードルが高いかわかるから。感動するなという方がむりな話です。
いつも、本当にありがとうございます。
これからもビビりながら、でも楽しく、Twitterで仲良くしていきたいなって思います。
<感想リプについても考えてみました>