夫についてとんでもない過去が発覚した。
初期の大ちゃんソロからaccessの全CD、活動休止後の各ソロCD、果ては再開後のアルバム数枚にいたるまで、すべて発売初日に購入していたという事実である。
彼と知り合ってそろそろ20年になる。でもそんなのぜんぜん知らなかった。
CDを買ってたのも驚きだけど、我々がaccessについて語った記憶がないのにもびっくりした。何だったんだこの20年。
ところがである。彼は大ちゃんファンでも、ましてaccessファンでもない。
彼いわく「TMを卒業した大ちゃんの音を研究してただけ」。
彼の音楽友だちも研究のためにaccessをきいていたという。That is so cool.
楽曲以外の要素にまったく興味がない。CDはきくけどライブは見ない、ラジオも聞かない。
だから大ちゃんがどんな人かも知らないし、HIROに関しては顔と歌声以外ほぼ知らない。
かく言う私だって、休止後25年間の彼らを知らない。基本的なイメージは当時のままだ。
しかし夫のaccessに対するイメージはそれを超えるものだった。
なんと当時の「メディア向けキラキラ王子様」のまま、今もイメージが固定されていたのである。
事件は「accessのオールナイトニッポン動画」の拝聴時に起こった。
夫はかの動画を初視聴で、くしくもその回は下ネタ全開の「キノコの回」だった。
彼は序盤のHIROの発言から度肝を抜かれていた (混乱した彼は巻き戻しさえした)。
そして少し心配そうにこう言った。
「この発言、大丈夫? ファンの人びっくりするんじゃないの? イメージ壊れるよ、絶対」
びっくりはこっちの台詞だ。
しかしあくまで夫は真剣である。とても冗談を言っているようには見えない。
「今さら何いってんの……ヒロはこういう人だよ」
私がそう言うと、彼は心底おどろいたようだった。
「まさか、アクセスのふたりを王子様と思ってたんじゃないよね」
冗談半分に私がきくと、彼はこう答えた。
「思ってた……なんか、ちょっとショック」
我が夫は乙女であった。私は少し申し訳ない気持ちになった。
後半のキノコ発言に彼は呆気に取られ、続く大ちゃんの「どっちが先か」発言についには崩れ落ちた。
(ところでHIROの下ネタ発言に対し、もはやおどろきもしない大ちゃんに私はいつもキュンとする)
こうして彼のaccess像は、約15分ほどの動画によって無事アップデートされた。
めでたしめでたしである。
♡ご意見・ご感想をお待ちしております→Twitter
[関連記事]