君は世界に一人だけ

君は世界に一人だけ

感じたことと考えたこと

ある日突然、私は何かを書きたくなった

ある日突然、私は何かを書きたくなった。
自分が感じたことを、自分なりに表現してみたくなった。

誰のためでもなく、何かスキルを身につけるためでもなく、ただ胸のうちにあるものを書きたいという、シンプルで純粋な欲求。

歳を重ねるにつれて、ほかならぬ「自分」が何を感じて、何を考えているのか、曖昧になっている感覚があった。いつも霧の中に迷い込んでるみたいに。

何よりも自分自身が何者なのか、まずそれを確かめるのが人間の義務であり、そういう人間になるべきだ、ということ

「人形の家 (岩波文庫)」訳者 原千代海


「自分自身が何者なのか」なんて、考えるひまもなかった。
日々、やらなくてはならないことをこなしているうちに、私は自分に対する興味を失っていた。そして気がついたら、変化や成長を求めるエネルギーまで枯渇していた。

でも今は、身体の中にある、とっ散らかった言葉の萌芽をかき集めて、どうにかこうにか文章にしたいという思いが止まらない。
形にならない小さな光の粒が、身体中でうずまいてワクワクしている。この感覚を今は大切にしたい。

いつまで続くかなんて分からないし、大した問題じゃない。
放っておけば消えてしまうこの萌芽を、今この瞬間に大切にすること。
自分に対する興味を取り戻し、自分自身が何者なのかたしかめるために、まずはここから始めたいと思う。